『CSI:ニューヨーク』ゲイリー・シニーズ、亡き息子から学んだことを明かす

人気犯罪捜査ドラマ『CSI:ニューヨーク』に主演し、『フォレスト・ガンプ/一期一会』の名演でも知られるゲイリー・シニーズが、2024年に亡くなった息子から学んだことを明かしている。

 

当たり前だと思わないで

ゲイリーの息子マックは癌との闘病の末、2024年1月5日に亡くなった。米ポッドキャスト番組『The Way I Heard It with Mike Rowe(原題)』に出演したゲイリーは、亡き息子から学んだ最も重要なことについて、「かけがえのない瞬間を当たり前だと思わないで」と発言。「だけど、みんなそう思ってしまうんです。ただ日々を過ごしているうちに、気がついた時には誰かと話すことが出来なくなっているんです」と語った。

さらに最愛の息子について、こうも述べている、「病状はどんどん悪くなっていき、突然、息子と話すことが出来なくなってしまいました。 “ああ、昨日あのことを息子に聞いていればよかった”、“あの話をしておけばよかった。息子が何を考えていたのか聞けばよかった”と気づくんです。“息子は不安だったのかな? 怖かったのかな?”と」

「息子は家族を愛していました。素晴らしい姉妹のソフィーとエラ、そして彼女たちの子どもたち。私が日々の医療ケアに全力を注いでいる間も、母モイラは息子のそばにずっと寄り添ってくれました。息子は母親をとても愛していました。祖母と叔父と叔母、いとこと義理の兄弟たち、そして介護をしてくれたルルとミミのことも。彼が愛した、そして彼を愛してくれた友人たちは数え切れないほどいます」

亡くなる前、マックは友人と一緒にアルバム『Resurrection and Revival』をプロデュースし、レコーディングセッションの映像を観賞するパーティーを開いたという。その時にマックはゲイリーに、レコードを100枚作り、その収益をゲイリーの財団に寄付しようと提案したとも明かしている。

そして、昨年末にゲイリーはマックのアルバムのパート2をリリース。自身のInstagramに、「『Resurrection & Revival: Part Two』の初版を受け取ってとても興奮しています。このアルバムは息子のマックが書いた曲で構成されているので、私にとって非常にパーソナルなものです」と綴っている。

息子を亡くすという辛い経験をしたゲイリー。マックから学んだこと胸に、これからも俳優として人々の心に触れる作品を届けてくれるのではないだろうか。

『CSI:ニューヨーク』全9シーズンは、U-NEXTHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:© 2011 CBS Corp.