人気長寿ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』でシーズン14よりニコラス・“ニック”・トーレス役を演じているウィルマー・バルデラマが、発売が迫った回顧録についてインタビューに応え、『NCIS』のシーズン22や新作について語っている。
回顧録を出版
ウィルマーは、9月17日(火)に回顧録 「In An American Story: Everyone’s Invited(原題)」を出版する予定で、同著ではベネズエラ移民としてアメリカへ渡った幼少時代や俳優としてのキャリア、危機一髪で免れた飛行機墜落などについて書かれている。
米The Hollywood Reporterのインタビューで、まずウィルマーは過去に免れた飛行機の墜落について語っている。2003年、NFLの王者決定戦スーパーボウルの帰りに、『ザット'70S ショー』のキャストらと一緒にウィルマーが搭乗した飛行機が墜落しそうになったという。
その体験が、どのように自身の人生を変えたか質問されたウィルマーは、一番に家族のことを想い、家族のために十分な財産を遺せるだろうか考えたと明かしている。主演のアシュトン・カッチャーと酸素マスクを共有しながら恐怖に耐えた体験を受け、万が一の時に備えて家族に多くを遺したいと思ったウィルマーは、起業家になって多くのビジネスを立ち上げ、懸命に働くようになったと回答。ウィルマーは、製作会社WV Entertainmentのほか、ラテン系の声を届ける先進的なマネジメント会社Allied Management Groupも立ち上げた。
続けて、米国に移住して大きな成功を収めたベネズエラ人として、母国の人から助けを求められたり、帰国を懇願されたりすることがあるかと問われたウィルマーは、「海外で影響力を持つベネズエラ人として、現実を広めることが最も重要だと考えています」とコメント。仲間と一緒に問題を共有し、母国の状況を忘れられないよう努力していると答え、母国の人たちから託された「世界にベネズエラの現状を伝えてほしい」というメッセージを実現するために活動しているとも述べた。
これまでにウィルマーは、歌手で女優のデミ・ロヴァートや、『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のレベッカ・ピアソン役で知られるマンディ・ムーアと恋人関係にあったが、回顧録では恋愛について全く触れられていない。その理由を訊かれたウィルマーは、米国慰問協会の大使としての活動に焦点を当てるつもりで回顧録を執筆し始めたため、恋愛について触れるつもりはなかったと答えている。
『NCIS』最新シーズンは?
さらに話題は『NCIS』に移り、「『NCIS』シーズン22が近づいているという見出しを見ましたが、あなたがファンを不安にさせるようなことを示唆したそうですね。具体的に何をほのめかしたのですか? そして、ファンは何を心配しているのですか?」との質問に答えたウィルマー。
「いつもファンは、(何か悪いことが起こるのではないかと)心配していると思います。ファンは、『NCIS』に夢中だからね。シーズン22については、脚本家チームが番組に果たした貢献は計り知れないほど尊いと言っておきます。キャラクターの私的なストーリーに多くを割いているし、今シーズンはもう少しユーモアがあって、間違いなく主要キャラクターたちの感情面が掘り下げられています。そして、おそらくだけど、彼らは大きな危険にさらされるでしょうね」と語った。
最後に、回顧録でウィルマーが、ディズニー・エンターテインメントのダナ・ウォルデン共同会長を説得して、ディズニーに『怪傑ゾロ』の権利を再び取得させ、自分を主役にしてほしいと売り込んだエピソードにも言及している。1960年代初頭、当時は別々の会社だったABCとディズニー(現在、ABCはディズニー傘下)が『怪傑ゾロ』の権利を巡って争っていたが、その60年後にディズニーが権利を再び取り戻すことに成功したという。その結果、ゾロの新しいレガシーを作り始めることが可能になり、2021年に製作が発表されたウィルマー主演のリメイク版『怪傑ゾロ』が、今も進行中だと明かした。
ウィルマーがトーレス捜査官役で続投する『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』シーズン22は、米CBSにて10月14日(月)より放送スタート。シーズン1~20はHulu、シーズン21はDlifeにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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