『グッド・オーメンズ』マイケル・シーン、新作の王族役は「気が重かった」理由とは?

Amazonオリジナルドラマ『グッド・オーメンズ』や『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』などで知られるマイケル・シーンが、新作ドラマ『A Very Royal Scandal(原題)』で、故エリザベス2世の次男であるヨーク公爵アンドリュー王子を演じるのは「気が重かった」と告白している。

 

核心部分に謎がある

『A Very Royal Scandal』は、未成年者に対する性的暴行などで有罪となった米実業家で、獄中死したジェフリー・エプスタインと親交のあったアンドリュー王子が、その件について2019年に英BBCで語ったインタビューを映像化するシリーズ。2000年代初頭、アンドリュー王子は当時17歳だったヴァージニア・ジュフリーさんとエプスタイン邸で性交したと告発された。その件については、当時にエプスタイン邸に勤務していた警備員の証言が重要な手掛かりとなっている。

The Hollywood Reporterのインタビューに応じたマイケルは、実在の人物を演じること自体が「気が遠くなるような」体験であるうえ、王室の一員となると、王室は外部に情報が漏れないよう厳しく管理しているため、リサーチは多くの推測と「元警備員だった人物」の証言に頼ることになり、なおさら気が重かったと心境を吐露した。

さらに、アンドリュー王子が何者なのか、そして何よりも「彼がしたこと、しなかったこと」という「核心に謎がある」ため、特に難しかったという。マイケルは、誰でも問題の件について強い想いや意見を持つことは出来るが、具体的にアンドリュー王子がしたことは分からないと指摘。よって、自分が演じたシーンでは自分なりの選択をしたが、選択の理由について誰にも話すつもりはないとのこと。「それ(自分の選択)は現実とは関係がなく、人々が私の演技をどう見るかに影響を与えるだけだから、曖昧さを保つほうが良いと思いました」と説明している。

またマイケルは、視聴者にはキャラクターに起こっている出来事に関心を持ってもらいたいと思ったため、アンドリュー王子の癖や声など、表面的な特徴を真似することはしなかったとも明かした。

マイケルの脇を固めるキャストとして、『アフェア 情事の行方』のルース・ウィルソンが英ジャーナリストのエミリー・メイトリス役を演じ、『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』のアレックス・ジェニングス、『官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~』のジョアンナ・スキャンランらも出演する。

本シリーズ『A Very Royal Scandal』は、イギリスで実際にあったスキャンダルにフォーカスした作品シリーズの最新作で、これまでに、ヒュー・グラント、ベン・ウィショー共演の『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件(原題: A Very English Scandal)』、クレア・フォイ、ポール・ベタニー共演の『A Very British Scandal(原題)』が製作されている。

マイケルがアンドリュー王子役に挑む『A Very Royal Scandal』は、9月19日(木)よりAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)にて配信スタート。(海外ドラマNAVI)

 

『グッド・オーメンズ』シーズン1~2はAmazon Prime Videoで独占配信中

Photo:©James Warren/Famous