ティム・バートンの新たな黄金期突入!見れば見るほどハマる『ウェンズデー』の魅力

この秋、一番の注目作『ビートルジュース ビートルジュース』の公開も話題のゴシックホラーファンタジーの鬼才ティム・バートン。彼が監督・製作総指揮を務めた初めてのTVシリーズ『ウェンズデー<シーズン1>』が、ついに9月11日(水)よりBlu-ray発売、DVDレンタル開始! 彼が創造力を取り戻すきっかけになった『ウェンズデー』の魅力を改めて深堀り!

『ウェンズデー』の魅力

カルト的人気を誇る『アダムス・ファミリー』から新ドラマ誕生!

これまで『シザーハンズ』や『バットマン』、『チャーリーとチョコレート工場』など、摩訶不思議な世界をコミカルに描き出し、唯一無二の世界観を作り上げてきたティム・バートン。ゴシックホラーファンタジーの鬼才といえる彼の世界をTVシリーズに切り開いた作品が『ウェンズデー』だ。

40年を超えるキャリアの中で、初めてTVシリーズの監督・製作総指揮を務めることになった『ウェンズデー』は世代を超えて愛され続けるホラーコメディ「アダムス・ファミリー」に登場する少女ウェンズデーを主人公にしたダーク・ファンタジー。これまで幾度となく映像化されてきた中でも特にカルト的人気を誇るのが1992年に公開された映画『アダムス・ファミリー』だが、本作はその正当な流れを継承しており、映画ファンにとってもたまらない一作になっている。

舞台は、吸血鬼や人狼などが通う寄宿学校ネヴァーモア学園。両親の出会いの場にもなったこの学校に転校することになったウェンズデーは学園生活に馴染むよりも早く、命を狙われる羽目に。さらに数々の奇妙な事件に遭遇する一方で、両親が絡む謎の存在も明らかになり、ウェンズデーは解き明かそうと奮闘する。

キャストには1992年の映画でウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチやオスカー女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『サンドマン』など人気シリーズに引っ張りだこのグウェンドリン・クリスティーといった俳優陣が集結。若手俳優たちを支える豪華共演者たちも見どころのひとつだ。

ハリウッドのレジェンド、ティム・バートンが初ドラマにかけた思い

2度のアカデミー賞候補入りを果たし、世界へ夢を届け続けてきたバートン。現地時間9月3日にはこれまでの映画業界に対する貢献が讃えられ、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムへの殿堂入りを達成。

©Kazuko Wakayama

これまで映画でその才能を発揮してきたバートンが、初めてTVシリーズを制作することになったきっかけをもたらしたのは『ヤング・スーパーマン』などで知られる製作総指揮コンビのアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラー。「みんなに“ティムはテレビをやったことが一切ない。脚本を読むかどうかさえわからないよ”って言われたんだ」と話す二人だが、なんとしてでもバートンに参加してほしいと強く願っていたそう。

そんな二人から脚本を受け取ったバートンは、究極のアウトサイダーとして描かれるウェンズデーに心を奪われたようで、シリーズ作品への挑戦を決意。「すべてが変動的になったパンデミックのあたりから変化があったように感じた。だからそれに捕らわれてしまうよりも、自分の感情や自分の物事にただ集中したんだ。そしたら『ウェンズデー』がやってきた。おかげでモノづくりともう一度つながることができたよ」と話しており、本作を機に創造意欲に再び火がついたことを明かしている。

唯一無二の新アイコンを誕生させたジェナ・オルテガ

「『ウェンズデー』のおかげで自分がやりたいことをやることが大切だという気持ちが改めて強くなった」と話すバートン。一時は引退を考えたこともあったという彼が原点回帰して好奇心を取り戻し、再びハリウッドに返り咲くきっかけになった作品で、主演に抜擢されたのが新時代の注目スター、ジェナ・オルテガだ。

子役として演技の世界に入り『リッチー・リッチ』や『YOU ―君がすべて―』、『フォールアウト』や『X エックス』などに出演してきた彼女は、徹底した役作りをしてウェンズデー役を好演。「10代の頃から自分をウェンズデーのように感じていた。自分は男の子だったとしてもね」と話すほどバートンが惚れ込んだウェンズデーというキャラクターの特徴を見事に捉え、賢くも冷笑的で風変わりな少女を見事に体現してみせた。

ダンスシーンの振り付けを自ら担当するなど積極的に役作りにも参加し、まさに一心同体の演技で唯一無二の新アイコンを誕生させた彼女は、バートンとの作品作りについて「彼はとてもはっきりした人だし、自分自身でやることが好き。それに本当に素晴らしいコミュニケーションをとる人で、優れたコラボレーターでもある」と振り返っており、確かな信頼関係を築き上げたことを明かしている。

勢いは止まらない!ティム・バートン×ジェナ・オルテガの最強コンビ

ジェナの思いが一方通行でないことは、最新作『ビートルジュース ビートルジュース』で再びタッグを組んでいることからも明らか。9月27日(金)に劇場公開される『ビートルジュース ビートルジュース』で監督を務めるバートンは、ジェナだけでなく製作総指揮コンビのガフとミラーとも再び手を組み、1988年公開の映画『ビートルジュース』の続編を作り上げた。

映画『ビートルジュース ビートルジュース』

「彼女はものすごく気遣いができる。女優としてだけではなくて、カメラやセットなどすべてのことに気を配れるんだ。彼女はとても特別な才能の持ち主。私も大好きなホラー映画でたくさんの経験があるし。だから私の心で特別な位置にいるんだ」と過去に話していたバートンは、ヴェネツィア国際映画祭で改めて「間違いなくジェナとの出会いは私にとってとても重要なこと」とジェナの存在の大きさについて言及。彼に映画作りの喜びを呼び覚ました『ビートルジュース ビートルジュース』にとって『ウェンズデー』がいかに必要不可欠であったかがわかる。

映画『ビートルジュース ビートルジュース』

『ウェンズデー』製作後に「今、私は自分がやりたいこと、自分が熱くなれることにただ集中している」と話していたバートン。活力を取り戻して手掛けた『ビートルジュース ビートルジュース』を経て、次に臨むのは『ウェンズデー』のシーズン2。2025年解禁を目指して製作が進められているシーズン2でジェナは主演のみならず製作総指揮も兼任する予定。

『ビートルジュース ビートルジュース』でさらに絆を深めた“チーム・ウェンズデー”が、さらにパワーアップして帰って来ることに世界中のファンが期待を寄せている。レジェンド、ティム・バートンが第2の全盛期を迎える出発点になった『ウェンズデー<シーズン1>』を、ぜひご覧いただきたい。

『ウェンズデー<シーズン1>』Blu-ray&DVD情報


『ウェンズデー<シーズン1>』 9月11日(水)Blu-ray発売、DVDレンタル開始!

【セルBlu-ray】ウェンズデー<シーズン1>ブルーレイコンプリート・ボックス(2枚組) 14,300円(税込)
【レンタルDVD】ウェンズデー<シーズン1>Vol.1~Vol.4

発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/kaidora/detail.php?title_id=59427

(KanaKo)

Photo:『ウェンズデー』WEDNESDAY is a trademark of Tee & Charles Addams Foundation. Wednesday © 2022 MGM Television Entertainment Inc. All Rights Reserved./『ビートルジュース ビートルジュース』© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved