原作が未完の『アウトランダー』はどう完結する?

米Starzで2014年に放送開始となって以来、世界中でファンを獲得してきた大人気ファンタジーロマンス『アウトランダー』。これまでは米国作家ダイアナ・ガバルドンの同名小説シリーズに基づいて製作されてきたが、最後の作品となる原作10作目はまだ執筆中。終わりが近づいているドラマはどのように完結するのだろうか?

原作者と連携を取り合いつつ、別の結末へ

本国アメリカでは今年6月16日より全16話、2部構成のシーズン7が展開しており、8月11日には前編最終話となる第8話が解禁された。シーズン8をもって幕を下ろすことは既に発表済のため、それに向けてシーズン7のフィナーレに熱い視線が注がれているが、後編の解禁は2024年までお預けとなる。さらに原作者のガバルドンは同名小説シリーズの最終章にあたる第10作に取りかかっている最中で、そちらの結末もまだ決まっていないという。つまり、参考にできる結末は現時点で存在しないわけだが、これはドラマにどのような影響を与えるのだろうか。

製作総指揮のマリル・デイヴィスは英Radio Timesにて、ファンが抱くこの疑問に言及。「ダイアナと少し話して、自分たちがやりたいことを伝えた。そうやって、エンディングがどのようになるかを把握したの。ドラマ版のエンディングが決まったら、彼女に問題ないか確認してもらうことになると思う。私たちが避けたいのはダイアナを不快にすること。いつだって彼女はこのシリーズを応援してくれたし、どうなるか楽しみにしてくれた。彼女に恩返しがしたいし、敬意を表して、彼女の作品に報いる形で終わりたい」と、ダイアナと連絡を取り合いながら進めていることを説明した。

「それに彼女は、本は自分のものだけど、ドラマはまた別のものだと感じてくれている。それもすごくありがたいところね。私たちに自由を与えて、原作とはちょっと異なることをするチャンスやリスクに挑むことを許してくれるの」と、連携が取れていることを強調した。

ファイナルシーズンには「いくつかのサプライズもある予定」と話すデイヴィス。「原作が結末を迎える前に、番組を終了するのは大変。追いかけて理解しないといけないことがたくさんある。満足のいく終わりにしたいけど、それはダイアナが用意する終わりとは違うことは明らかね」と原作と違う結末になることも示唆した。

シリーズの結末を推測するためにも、鍵を握るシーズン7後編の解禁が待ち遠しい。日本ではHuluにてシーズン7前半が順次配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Radio Times

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