ナタリー・ポートマンが初の主演ドラマ『レディ・イン・ザ・レイク』で学んだこととは?

Apple TV+のナタリー・ポートマン主演ドラマ『レディ・イン・ザ・レイク』。本作で初めてドラマシリーズ主演を務めた彼女は、ユニークな経験をできたと感じているようだ。

 

主婦からジャーナリストに転身した主人公を演じる

7月19日にApple TV+で解禁する1960年代を舞台にしたリミテッドシリーズ『レディ・イン・ザ・レイク』で、ユダヤ系報道記者マディ・シュワルツを演じているオスカー俳優ナタリー・ポートマン。

ガーディアン紙の取材に応じた彼女は「抑圧されることも抑圧者になることも可能」とコメント。「時々、自分たちのための自由を探しているとき、他の人の人生に踏み込んでいることに気がつかない」と話した。

2019年に米国の推理作家ローラ・リップマンが発表した同名小説を原作とする本作が描くのは、ボルチモアの主婦からジャーナリストに転身した主人公マディ。彼女は11歳のユダヤ人少女テシー・ファイン(ビアンカ・ベル)と、勤勉な黒人活動家で母親のクレオ・シャーウッド(モーゼス・イングラム)という二つの殺害事件の謎に執着するようになる。

「その頃の彼女のコミュニティで、あの役割は彼女がまさに自由を望んでいたもの」と、ナタリーは忠実なユダヤ人主婦としてのマディの人生について語り、マディとクレオにとって解放は「二人の物語を結びつけるものである」と指摘した。

一方、マディはクレオの死を自分のキャリアのために利用しようとしており、道徳的なジレンマを抱えている。これに対してナタリーは「それは間違いなく疑わしいこと」と話し「彼女がヴィランであることについて議論の余地がある」と話した。

「他の人の人生は、彼女にとって仕事のネタなの。そこでそれは本質的に道徳的な問題ではないのかという疑問が浮かぶ。ジャーナリストとしてストーリーを伝えるべきなの。それがその人に人生にどのような影響を与えるべきかなどを考えずにね」

イスラエル出身である彼女は今起きているイスラエル・ハマス戦争についても意見を聞かれたが、自分の考えを述べることには慎重になっているそう。「残念ながら、そのことについて私がどのように感じているかは、議論するよりもはるかに多くのスペースが必要」と明確な言及を避けた。

これまで主に映画で活躍してきたナタリーにとって本作は初めての本格的なシリーズ出演。主演のみならず製作総指揮も務めている。(海外ドラマNAVI)

Photo:Apple TV+