『ザ・ソプラノズ』ジェームズ・ガンドルフィーニが見せた“親子愛”

放送開始から25周年を迎えた大人気ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』。同作にトニー・ソプラノ役で主演していたジェームズ・ガンドルフィーニが見せた“親子愛”について、トニーの娘メドウを演じていたジェイミー=リン・シグラーが明かした。米Entertainment Weeklyが伝えている。

異変に気づいて声をかける

2013年、ローマ滞在中に心臓発作を起こして51歳で亡くなったジェームズ。彼の死後、ジェイミーはとあることを知ったという。20歳の頃に難病であるMS(多発性硬化症)と診断されたことを2016年に公表していたジェイミーは、今月18日に俳優ジャスティン・ロング(『Giri / Haji』)のポッドキャスト番組に出演した際、「ジェームズが亡くなった後、彼が私のためにMSの団体へ定期的に寄付をしてくれていたことを知ったの」と語った。

米HBOで1999年から2007年まで6シーズンにわたって放送された『ザ・ソプラノズ』に出演中、難病であることが分かったジェイミー。彼女が同作関係者の中で病気のことを最初に打ち明けたのがジェームズだった。その経緯を彼女は次のように振り返っている。

「ある日、彼は私を脇へ呼んで“ジェイミー、どうした?”って聞いてくれたの。私はただ彼の腕の中に飛び込んで、“とても怖い。MSを患っているんだけど、みんなにどうやって伝えたらいいか分からないの”という風に答えたの。そうしたら彼は“安心して。秘密は守るよ”って言ってくれた」

当時のジェイミーは、病気以外の問題も抱えていた。「当時の私は離婚をしようとしていたけど、そのことを誰にも言っていなかった。そんな状況でMSが悪さをし始めたの。例えば膀胱に影響が出たりしてね。そのせいで、撮影の途中でもトイレに行かないといけなかった。私が“ごめんなさい、本当にすみません。トイレに行かないと”って謝ると、周りのみんなは“まったくどうしたんだよ”って感じだった」

そんな状況で唯一ジェイミー本人に問いただしてくれたのが、『ザ・ソプラノズ』で親子役を演じたジェームズだった。彼について以前も、毎回共演者を生かそうとする彼に助けられていたと語ったり、「世にも稀な素晴らしい人」と称賛していたジェイミー。自身の難病にひそかに寄り添い支えてくれた“父親”への感謝を永遠に忘れることはないに違いない。

『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』全6シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly