全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2024年4月8日(月)から4月14日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『フォールアウト』(Prime Video/計8話)...29億100万分
- 『アンロックド:獄中の大実験』(Netflix/計8話)...8億8900万分
- 『三体』(Netflix/計8話)...5億4100万分
- 『リプリー』(Netflix/計8話)...5億2700万分
- 『不可解事件ファイル』(Netflix/計8話)...3億8800万分
- 『寄生獣 -ザ・グレイ-』(Netflix/計6話)...3億7800万分
- 『SHOGUN 将軍』(Hulu/計8話)...3億7800万分
- 『ホント? これってケーキなの?』(Netflix/計16話)...3億800万分
- 『ジェントルメン』(Netflix/計8話)...2億8700万分
- 『スター・トレック:ディスカバリー』(Paramount+/計58話)...2億5700万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『ブルーイ』(Disney+/計152話)...13億9400万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計426話)...10億9300万分
- 『ヴァイキング ~海の覇者たち~』(Netflix/計89話)...9億6100万分
- 『レジデント 型破りな天才研修医』(Hulu/Netflix/計103話)...9億3000万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix/Paramount+/計465話)...8億5400万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計429話)...7億3400万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計267話)...6億7900万分
- 『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(Hulu/Paramount+/計339話)...6億100万分
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(Hulu/Peacock/計549話)...5億8700万分
- 『ブルックリン・ナイン-ナイン』(Netflix/Peacock/計157話)...5億8700万分
映画
- 『ウィッシュ』(Disney+)...6億4200万分
- 『ジェニファーのしたこと』(Netflix)...6億2000万分
- 『Megan Leavey(原題)』(Netflix)...4億3900万分
- 『ブリックレイヤー』(Netflix)...4億3700万分
- 『Glass(原題)』(Netflix)...4億1800万分
- 『モンスター・ホテル2』(Netflix)...2億9700万分
- 『ウッディー・ウッドペッカー サマーキャンプ』(Netflix)...2億8800万分
- 『リトル・シングス』(Max/Netflix)...2億8700万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+)...2億7000万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Netflix)...2億6000万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【海外ドラマ(オリジナル)】アマゾンの超注目作『フォールアウト』が独走状態
4月11日(木)より全8話がPrime Videoで一挙配信となった『フォールアウト』が1週間の総視聴時間29億100万分をマークして、この週の全体トップに。本作は、史上最高のビデオゲームシリーズのひとつとして知られる「Fallout」を、ジョナサン・ノーランの手によって実写ドラマとして生まれ変わらせた注目作だ。
核戦争が起きてから200年後、ほとんど何も残っていない世界で富裕層と貧困層との格差は浮き彫りとなっていた。贅沢な核シェルター「Vault 33」で暮らしていた穏やかな住民たちは、ある日、放射能に汚染された地獄のような地上に戻ることを余儀なくされる。そして、そんな彼らを待っていたのは、信じられないほど複雑で、奇妙で、そして非常に暴力的な世界だった…。
たった4日間でPrime Video史上最も視聴されたタイトルのTOP3にランクインし、『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』以来、世界で最も視聴されたシーズンとなった『フォールアウト』は、早くもシーズン2の製作が決定済みだ。
6位には、韓国ドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』がランクイン。岩明均による大ヒット漫画「寄生獣」(講談社刊)をもとに、韓国ゾンビブームの火付け役となったヒット映画『新感染』シリーズを手掛けたヨン・サンホ監督が「もし寄生生物が韓国にも飛来したらどうなるのか」という発想から出発して創り上げたSFアクション。
最終エピソードには、あの日本人俳優が登場するというビックサプライズもあり、SNSなどを中心に大きな話題を呼んだ。
10位には『スター・トレック:ディスカバリー』が登場。4月4日(木)よりParamount+にてファイナルシーズンとなるシーズン5が配信となっている。
シーズン5では、バーナム艦長とU.S.S.ディスカバリー号のクルーが、何世紀にもわたってその存在が意図的に隠されてきた古代の力を探し、銀河系を横断する壮大な冒険に出ることに。しかし、探していたのは彼らだけではなく、その力を自分のものにするためなら手段を選ばない危険な敵がいた…というストーリーだ。
『スター・トレック』シリーズ史上初めて黒人女性を主人公にした作品としても注目を集めた本作。主演を務めたマイケル・バーナム役のソネクア・マーティン=グリーンは、そんなシリーズがファイナルを迎えることを受け、「『ディスカバリー』と歩んだこの圧倒的な冒険が終わりを迎えるなんて信じられません。素晴らしいキャスト、驚異的なクルー、注目すべき脚本チームと共に、キャプテンのマイケル・バーナムを演じて、歴史の一部を紡ぐことができて、非常に恵まれていると感じています」というコメントを発表している。
【海外ドラマ(非オリジナル)】シーズン21更新決定の『グレアナ』が浮上
非オリジナル部門では、人気アニメシリーズ『ブルーイ』が1位。これに次ぐ2位、ドラマ作品としてはトップとなったのは、人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』だった。
『グレアナ』の愛称で日本でも長く親しまれてきた本作は、先日シーズン21への更新が決定。ゴールデンタイムに放送される医療ドラマとして、史上最もご長寿なシリーズという記録を持っていたが、今回それを自ら塗り替えた。しかし、このタイミングで多くのシリーズでお馴染みのキャストたちが契約満了を迎えるため、一気にキャラクターが退場してしまう可能性もあるとのこと。引き続き、キャスト関連のニュースに注目しておきたい。
3位は『ヴァイキング ~海の覇者たち~』。本作は、伝説のヴァイキングの王ラグナルの若き日を描いた壮大な物語。ヴァイキングたちの凄まじい生き様や、闘いの物語が生々しく綴られており、家族や仲間との絆、そして部族の首長との対立から巻き起こる人間ドラマが8世紀末の北欧スカンディナヴィアを舞台に展開する。
【映画】ディズニー映画『ウィッシュ』が二週連続首位をキープ
前週に引き続き、ディズニー100周年記念映画『ウィッシュ』が1位をキープ。世界的に見ると他のディズニー映画に比べて低調な成績となっているが、日本では大ヒットを記録。累計興収35億1989万円、動員259万人を記録した。
2位は、Netflixで4月10日(水)より配信されたドキュメンタリー映画『ジェニファーのしたこと』。
カナダの静かな町に住むベトナム移民の3人家族の家に暴漢が侵入する。取り乱した様子の娘ジェニファーの通報を受けて警察が駆けつけるも、母親は死亡、父親は意識不明の重体。家の中は悲惨な状態だった。そんな一家は親切で寛大で勤勉な人々だと、隣人や友人は口をそろえる。一体なぜ、彼らは襲われたのだろうか?警察の捜査が進むうちに、誰も予期できなかった複雑に絡み合う真実が明かされていく。
日本では3月22日(金)より劇場公開となったサスペンスアクション『ブリックレイヤー』が4位に登場。
米国の諜報活動への抗議デモが広がるヨーロッパ。そんな中、反米を唱える女性記者が遺体で発見される。何者かが米政府に批判的なジャーナリストを殺害することでCIAの仕業にみせかけ、世界を敵に回すように企んでいたのだ。捜査の末、ヴィクター・ラデックという男が容疑者として浮上。彼は1年半前に死亡したはずのCIA諜報員だった。米政府は、かつてのラデックの同僚である元CIAエージェントのスティーヴ・ヴェイルに協力を要請。レンガ職人として穏やかな生活を送っていたヴェイルは断るが、直後にラデックが送り込んできた刺客の襲撃を受ける。これをきっかけに、ヴェイルは旧友との因縁に決着をつけることを誓い、再び捜査に身を投じていく。
(海外ドラマNAVI)
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