
米NBCの『ハンニバル』が最終回を迎えてから10年。今もなお熱狂的なファン層に支持され続けていることで知られるが、今月はじめ、アメリカのシアトルで行われたコミコン「Emerald City Comic Con」にマッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーが登壇。シリーズの継続的な人気や、マッツがしていたかわいい勘違いについて語った。
マッツ・ミケルセン&ヒュー・ダンシー、シリーズの影響を振り返る
「ファニバルズ」と呼ばれるファンはコスプレやファンアート、議論を通じて作品を生き生きと保ち、マッツとヒューもその影響力の大きさを再認識しているという。
「10年後の今でもこんな風に愛されているのは信じられないことです!」と感慨深げに語ったヒュー。マッツも、「当時はシリーズの制作に忙しすぎて、その特別さを実感する暇がなかった。でも今、作品が人々の中で成長し、愛されているのを見て誇らしく思います」と振り返った。
ハンニバルと聞いて、まさかの勘違い⁉
今でこそ代表作の一つとなった『ハンニバル』だが、マッツは最初にオファーを受けた際、全く別の作品を想像していたという。
「台本を渡されたとき、しばらく読まずにいたんです。そして正直に言うと、ローマ時代の軍事指導者ハンニバルの歴史大作かと思っていました」と笑って話すマッツ。実際に脚本を読んでみて、「これは何だ? ここで何が起こっているんだ」と驚いたという。しかし、そこから彼はこの異色のドラマの世界にどっぷりと浸かることになった。
「終わり」ではなく「新たな始まり」を見たい
ファンの間で今も話題になるのが、劇的なラストシーン。「続きが見たいか?」という質問に、マッツはこう答えた。
「なぜ終わりを見たいのでしょうか? 続きを見たいんです。明らかに、少なくともハンニバルはあの状況を生き延びるでしょうし、ウィルも同様です。問題は、どれだけ時間を飛ばすかですね。6年か7年経てば、彼らが今どこで何をしているのか、とても興味深いものになるはずです」
東京コミコンで、揃って登場した二人も話題となったことは記憶に新しいが、5月2日(金)~5月4日(日・祝)に開催予定の「大阪コミックコンベンション2025」にも来日ゲストとして登壇。そして、二人が参加する豪華パーティーも予定されている。
Photo:Instagramアカウント@thoughtsaboutmadsより