【配信ランキング】海外ドラマ・映画|大注目のSFドラマ『三体』が全体首位!

全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。

「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。

配信ランキング(ニールセン調べ)

2024年3月18日(月)から3月24日(日)までの順位は以下の通り。

ドラマ(オリジナル)

  1. 『三体』(Netflix/計8話)...13億7300万分
  2. 『殺人事件ファイル』(Netflix/計5話)...10億3800万分
  3. 『ジェントルメン』(Netflix/計8話)...9億7100万分
  4. 『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』(Netflix/計83話)...6億1700万分
  5. 『SHOGUN 将軍』(Hulu/計5話)...4億2300万分
  6. 『Apples Never Fall(原題)』(Peacock/計7話)...3億9900万分
  7. 『ターニング・ポイント: 核兵器と冷戦』(Netflix/計9話)...3億7800万分
  8. 『アバター:伝説の少年アン』(Netflix/計8話)...3億6500万分
  9. 『フィジカル100』(Netflix/計7話)...3億2800万分
  10. 『HALO』(Paramount+/計17話)...2億9500万分

ドラマ(非オリジナル)

  1. 『Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV(原題)』(Max/計4話)...12億5000万分
  2. 『ブルーイ』(Disney+/計150話)...10億4700万分
  3. 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計423話)...8億8200万分
  4. 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix/Paramount+/計443話)...7億5000万分
  5. 『ブルックリン・ナイン-ナイン』(Netflix/Peacock/計152話)...6億9700万分
  6. 『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計281話)...6億9500万分
  7. 『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(Hulu/Paramount+/計339話)...5億6800万分
  8. 『SUITS/スーツ』(Netflix/Peacock/計137話)...5億4800万分
  9. 『ヤング・シェルドン』(Max/Netflix/計127話)...5億2900万分
  10. 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計28話)...4億7300万分

映画

  1. 『ロードハウス/孤独の街』(Prime Video)...13億2200万分
  2. 『ダムゼル/運命を拓きし者』(Netflix)...5億6100万分
  3. 『アイリッシュ・ウィッシュ』(Netflix)...5億4600万分
  4. 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Netflix)...3億6200万分
  5. 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(Max)...3億5400万分
  6. 『Trolls Band Together(原題)』(Peacock)...3億1000万分
  7. 『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』(Disney+)...3億1000万分
  8. 『モアナと伝説の海』(Disney+)...2億6600万分
  9. 『俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー』(Prime Video)...2億4100万分
  10. 『シャーリー・チザム』(Netflix)...2億2500万分

※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。

【海外ドラマ(オリジナル)】世界的ベストセラーが原作の大注目SFドラマが登場

オリジナル部門、そして全体でもトップとなったのは、3月21日(木)よりNetflixにて独占配信開始となったSFドラマ『三体』。登場して早々、いきなり13億7300万分の視聴時間を獲得している。

物語の始まりは1960年代。愛する父を無惨に殺され、人類に絶望した中国のエリート科学者・葉文潔が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波がとある惑星の異星人に届き、数十年後、地球を揺るがす大災厄へと繋がることに…。

映画界の大巨匠ジェームズ・キャメロンをも唸らせたと言われる世界的ベストセラーSF小説を原作とし、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』クリエイターが手掛ける大注目の一作。(ちなみに、中国ドラマ『三体』も同じ小説を原作としているものの関連のない異なる作品。)

前週のトップだった『ジェントルメン』は3位に後退。本作は、2019年に公開されたガイ・リッチー監督による同名映画のドラマ版で、映画の後日譚にあたる。

主人公は、代々受け継がれてきた屋敷を相続した英国貴族の血を引くエディ・ホー二マン。相続後に、その屋敷が巨大な大麻帝国の本拠地であることを知らされたエディは、この裏事業を狙う魔の手から家族を守るために、大麻ビジネスの事業主たちと関わることになる──。

『SHOGUN 将軍』は前週7位から5位に浮上。この週は、折り返し地点となる第5話が配信となった(全10話)。

戦国ドラマでは男たちの戦いが描かれることが多い中、本作では宿命に立ち向かう女たちの戦いやドラマも深く描かれているところが特徴の一つ。虎永や按針と行動をともにする最重要キャラクターの一人、戸田鞠子(アンナ・サワイ)は物語の冒頭では通訳として多くのキャラクターの架け橋的な存在となるが、やがて彼女の秘められた想いを明らかにしていく。さらに、虎永の権力に終止符を打つためなら手段を選ばない、強烈な存在感を放つ落葉の方(二階堂ふみ)、夫と子どもを失った悲しみの中で新たな目的を見つけなければならない未亡人の宇佐見藤(穂志もえか)、全国にその名を轟かせる遊女の菊(向里祐香)まで、それぞれの想いや宿命を背負いながら強く生きる女性たちの深いドラマからも目が離せない。

【海外ドラマ(非オリジナル)】首位はテレビ制作のダークサイドに迫るドキュメンタリー

1位に輝いたのは、新作ドキュメンタリー『Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV(原題)』。1990年代後半から2000年代前半にかけて、アメリカのケーブルテレビチャンネルであるニコロデオンで数々の番組を手掛けていたプロディーサー兼ショーランナーのダン・シュナイダーに特に焦点を当てて、番組制作の裏側やダークサイドを描き出す。

本作は全5話(一話40分程度)で、この週は4話までが放送に。ニールセンランキングは話数が多いほど上位に上がってきやすい仕組みになっており、特に「非オリジナル」部門ではシーズン数の多い、往年の人気シリーズがトップ10にひしめいている。その中で本作がトップになったということから、その注目度の高さがうかがえる。

9位は『ヤング・シェルドン』。6位の『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』のシェルドン・クーパーの若き日々を描くスピンオフドラマとして2017年からスタート。本家ファンをも満足させる人気で、7シーズンにわたって多くの人に愛された。

そんな『ヤング・シェルドン』のシリーズ最終話にあたるシーズン7第14話が、米CBSにて5月16日(木)に放送予定だ。

【映画】ジェイク・ギレンホールの新作アクションに注目

1989年のパトリック・スウェイジ主演のカルト的人気を誇るアクション映画『ロードハウス/誓いのカクテル』をリメイクした Amazon Original映画『ロードハウス/孤独の街』がトップ。3月21日(木)から独占配信開始、総視聴時間は13億2200万分となっている。

元UFCファイターのダルトンが、フロリダキーズにある“ロードハウス”で用心棒の仕事に就く。しかし、この美しい島がただの楽園ではないことを知る…というストーリー。

主演を務めるのはジェイク・ギレンホール。作中では鍛え上げられた肉体を披露している。

10位の『シャーリー・チザム』は、3月22日(金)に配信開始となったNetflixの伝記ドラマ。タイトルのシャーリー・チザムは、黒人女性初の米連邦議会下院議員として米国政界に名を馳せた実在の人物。自ら大統領指名候補者予備選挙に出馬して先駆的な道を切り開いた彼女の姿が、1972年の大統領選挙を通して描かれる。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『三体』COURTESY OF NETFLIX