『窓際のスパイ』原作者の小説、『刑事ジョン・ルーサー』キャストらでドラマ化

Apple TV+の人気ドラマ『窓際のスパイ』の原作者、ミック・ヘロンによる別のスリラー小説シリーズ「Down Cemetery Road(原題)」のドラマ化が決定し、豪華キャストが主演することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

演技力に定評のある二人が競演

『窓際のスパイ』と同じくApple TV+で製作されるドラマ版『Down Cemetery Road』の舞台は、英オックスフォード郊外の町。この静かな住宅街で起きた爆発事故に巻き込まれて行方不明になった少女の捜索にとりつかれたサラ・タッカーは、私立探偵ゾーイ・ベームに協力を求めて捜索を続ける。二人は調べを進める中で自分たちが陰謀に巻き込まれ、死んだと思われていた人々が今も生きていると知る一方で、命ある者が死の危機にさらされていることも知ることになる──。

サラ・タッカー役に決定したのは、『刑事ジョン・ルーサー』のアリス・モーガン役で注目され、不倫サスペンスドラマ『アフェア 情事の行方』で4シーズンにわたり主演したルース・ウィルソン。『ダーク・マテリアルズ/ライラと黄金の羅針盤』ではコールター夫人を演じ、『パーティで女の子に話しかけるには』『ウエスト・エンド殺人事件』といった映画でも活躍している。

対して私立探偵ゾーイ・ベーム役に起用されたのは、イギリスを代表するベテラン俳優のエマ・トンプソン。アカデミー賞では、1992年の『ハワーズ・エンド』で主演女優賞、1995年の『いつか晴れた日に』で脚色賞を受賞。そのほかにも1993年の『日の名残り』と『父の祈りを』で主演女優賞と助演女優賞に同時ノミネート、前述の『いつか晴れた日に』で主演女優賞候補にもなっていた筋金入りの演技派だ。エマとルースの演技合戦も、大きな見どころの一つとなるだろう。

『窓際のスパイ』で脚本を担当するモーウェナ・バンクスが主要脚本家・製作総指揮を兼任。製作総指揮には、エマと原作者のヘロン、『窓際のスパイ』のジェイミー・ローレンソンとハカン・クーセッタ、『ハイジャック』のトム・ナッシュも参加。『アベニュー・ファイブ』『ローデッド:4人の幼稚なミリオネア』のナタリー・ベイリーがリード監督を務める。

Apple TV+のヨーロッパ支部でクリエイティブ・ディレクターを務めるジェイ・ハントはドラマ版について、「『Down Cemetery Road』には、ミック・ヘロンの愉快で辛辣な文筆の特徴がすべて揃っており、Apple TV+でこの小説に息を吹き込めることを嬉しく思っています。エマ・トンプソンとルース・ウィルソンが、『窓際のスパイ』の姉妹編として見逃せない作品に仕上げてくれるでしょう」と展望を語った。

『窓際のスパイ』はすでにシーズン5まで更新されているため、『Down Cemetery Road』シーズン1が成功すれば、Apple TV+で両シリーズのクロスオーバーが実現する可能性もあるかもしれない。

『窓際のスパイ』シーズン1~3はApple TV+にて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline