英BBCにて2011年より放送されている人気の犯罪捜査ドラマ『ミステリー in パラダイス』のオーストラリアを舞台にした新たなスピンオフが製作されることは、当サイトで以前お伝えした通り。豪ABCでの放送日が近づき、ファーストルックのほか、予告編も到着した。
シリーズで初めて女性が主役に
6話構成で『Return to Paradise(原題)』と名付けられた新たなスピンオフの舞台は、ドルフィンコーブの近くにある美しい村落。そこへ、かつてロンドン警視庁(スコットランドヤード)で数々の難事件を解決に導いてきたものの、証拠を改ざんした疑いをかけられて同地を去ることになったマッケンジー・“マック”・クラークが戻ってくる。マッケンジーは6年前、二度と戻らないつもりでこの故郷をあとにしており、今回、止むを得ない事情で戻ることになっても、故郷のことが相変わらず気に入らないし、ドルフィンコーブの人々も彼女にいてもらいたいとは思っていない。しかし、ほかの仕事候補がないことから、持ち前の推理力を生かすべく、ドルフィンコーブの地元警察に加わることに。ひとたび事件が起きれば、解決して犯人を捕まえるまで休むことなく働き続けるマッケンジーは、次第に同僚や村の人々の信頼を勝ち得ていく…。
ロンドンの警部が島国に派遣され、地元の警官たちと一緒に捜査に当たるという『ミステリー in パラダイス』のパターンを踏襲。しかし、本家の主人公は新シーズンから登場する人も含めて5人すべて男性で、スピンオフ第1弾『ミステリー in パラダイス番外編 警部補グッドマンの事件簿』も男性(本家の2代目主人公)なのに対し、こちらではシリーズ初めて女性が主役となる。
そんな初の女性主人公を演じるのはアンナ・サムソン。オーストラリアが誇る俳優たち、ガイ・ピアース(『亡国のスパイ ~かくも親密な裏切り~』)主演『不良探偵ジャック・アイリッシュ』シリーズや、レイチェル・グリフィス(『シックス・フィート・アンダー』)主演ドラマ『Dead Lucky(原題)』に出演し、数年前には同国のソープドラマ『Home and Away(原題)』でレギュラーを務めていた。
そのほかには、ロイド・グリフィス(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)、タイ・ハラ(『Home and Away』)、キャサリン・マクレメンツ(『SISTERS/シスターズ』)、セリア・アイアランド(『ウェントワース女子刑務所』)、アンドレア・デメトリアデス(『ふたりの結婚はハードルが高い!?』)、アーロン・マクグラス(『グリッチ』)などが出演。
共同クリエイターで製作総指揮も兼任するピーター・マテッシは、「世界でも最も成功を収めているフランチャイズ作品の一つから、オーストラリアならではのひねりを加えた新たなミステリードラマを作るのは、とても楽しいです。オーストラリアやイギリス、世界の視聴者がこの作品の魅力的なキャラクターたちや楽しい謎解き、そしてオーストラリアの素晴らしいロケーションを気に入ってくれるでしょう」と自信をのぞかせる。
オーストラリアでの放送開始まで1ヵ月を切ったタイミングで予告編が到着。本家のこれまでの主人公と同じように島国に辿り着いた主役のマックは、しょっぱなからタクシーの運転手に「あんなことをしておいて戻ってくるなんて信じられない」と辛辣な言葉をかけられる。誰からも嫌われている故郷へ6年ぶりに帰ってきた彼女は、人付き合いが得意ではないものの、経験を生かして地元で起きた殺人事件の捜査を手伝うことに。ビーチを全力疾走して容疑者をタックルして捕まえたり、チームのほかのメンバーと交流したりしながら、謎を解き明かしていく。殺人事件をテーマにしているものの、テンポや音楽が明るく、気軽に見られるミステリーという本家からのイメージを踏襲したものになっているようだ。
オーストラリアのシドニーやその周囲にある沿岸部で撮影が行われた同作は、オーストラリアのABCで9月8日(日)から放送。本家を生んだイギリスにも年内に上陸するようだ。日本でもそう遠くないタイミングでリリースされることを祈りたい。
本家『ミステリー in パラダイス』は今年3月にシーズン13の放送が終了。すでに14シーズンの製作も決まっているが、シーズン13をもって4代目主人公が降板したため、新シーズンは5人目の主役が率いることになる。
『ミステリー in パラダイス』シーズン1~10はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:英BBC
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