フランスのカリブ海に浮かぶ“パラダイス”こと、架空の島セント・マリー島を舞台に、英国から赴任してきた刑事が地元の捜査官たちと一緒に数々の難事件を解決していく犯罪捜査ドラマ『ミステリー in パラダイス』。英BBCで2011年より続く人気シリーズは、英国から赴任してくる刑事という主役が定期的に交代するという特徴があるが、その5代目主人公が決定した。BBCが伝えている。
別役で出ていた人が主役に昇格
『ミステリー in パラダイス』のこれまでの捜査リーダーは、1代目のリチャード・プールがシーズン1～3、2代目のハンフリー・グッドマンがシーズン3～6、3代目のジャック・ムーニーがシーズン6～9、そして4代目のネヴィル・パーカーがシーズン9～13でチームを率いていた。
本国イギリスで今年3月下旬に放送されたシーズン13の最終話でネヴィルが島から離れた後、同役を演じるラルフ・リトルが自身のInstagramに投稿した動画メッセージで降板を発表。その後、1代目の主人公役のベン・ミラーが後任候補としてトビー・ジョーンズ（『アガサ・クリスティー 検察側の証人』）といった俳優を挙げたりもしていたが、1ヵ月あまりが経ったこの度、ついに後任が確定した。
5代目主人公は、メルヴィン・ウィルソン警部。これまでの主人公たち同様、メルヴィンはロンドンからこのセント・マリー島へ赴任することになるが、新しい環境に戸惑うという。同役を演じるのは、これまで『ドクター・フー』『ブラウン神父』『シェイクスピア＆ハサウェイの事件簿』『シェトランド』といった英国ミステリーも含むBBCドラマに何度もゲスト出演してきたドン・ジレ。2008年からは同局のソープオペラ『EastEnders（原題）』に200話以上にわたって出演していた。
ちなみに、メルヴィン役のドンは、4代目主人公を演じたラルフと同じく、かつて本作に別の役でゲスト出演したことがある。シーズン4第1話で、実業家が自宅で降霊会を開いた最中に刺殺されるのだが、その事件の容疑者の一人である使用人のアンドレをドンが演じていた。
ドンは、「『ミステリー in パラダイス』の新たな主人公役をオファーされ、とてつもなく貴重な宝石を手渡してもらったような気分です。これは大きな番組で、大きなハートと愛によって成長し続けています。その輝きを失わないよう、この機会に感謝しながら謙虚な姿勢で努力し続けるつもりです。この舞台にいると、素敵な海やプールに飛び込みたい、冷たく冷えたビールを飲みたいという思いに駆られるでしょうが、誘惑に負けないようにしたいですね」と述べている。
製作総指揮を務めるティム・キーは、「ドンは素晴らしい俳優で、彼を新たに迎えて新時代に突入することにワクワクしています。我々は新シリーズとスピンオフについても大きな計画がありますし、メルヴィンを視聴者に見てもらうのが待ちきれません」とコメント。
ドン演じるメルヴィンは、少し前からグアダルーペでの撮影に参加しているとのこと。今年の末に予定されているクリスマス特番で初登場し、続いて2025年に始まるシーズン14で本格的に始動することになる。
『ミステリー in パラダイス』シーズン1～10はHuluにて配信中。（海外ドラマNAVI）
参考元：英BBC
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Photo:『ミステリー in パラダイス』©Red Planet Pictures 2019
