キュートなヒロインが恋人にフラれたことをきっかけに新たな自分を見つける2001年のコメディ映画『キューティ・ブロンド』のドラマ化が決定したことは当サイトでもお伝えしてきた通り。この度、そのドラマ版のショーランナーが決まった。
映画、舞台で評価された作品がドラマに
金髪(ブロンド)で陽気な美人のエル・ウッズは、大学ではファッション専攻で優秀な成績を収め、社交クラブの会長を務めるほどの人気者。ずっと付き合ってきた恋人からプロポーズされる日を夢見ていたが、卒業間際に政治家志望の彼から「エルは恋人にはいいけれど、妻にするにはもっと真面目な女性がいい」とフラれてしまう。そんな彼とよりを戻そうと、後を追って超一流ロースクールに合格したエルは、前向きな姿勢と行動力で周囲の偏見を覆していく…。
リース・ウィザースプーンが主演したこの映画は全米興行収入ランキングで初登場1位を記録し、2003年にはリース主演で続編も制作。2007年にはミュージカルになり、その4年後にはイギリスの権威ある演劇賞、ローレンス・オリヴィエ賞でミュージカル作品賞に輝いている。
そんなコメディ映画のスピンオフドラマが、Amazon MGM Studiosで進められている。2023年4月に報じられた、MGMの過去作品をAmazonスタジオが再開発する動きがあるというニュースの中でも、『ロボコップ』や『スターゲイト』と並んで同作は挙げられていた。
映画シリーズに主演し、2作目以降でプロデューサーも務めたリースは、このドラマ版の自身の製作会社 Hello Sunshineの名のもと、製作総指揮に名を連ねる。さらに映画シリーズを製作してきたマーク・プラットも参加するとのことで、本家からも協力を得られそうだ。そして今年5月にシリーズ制作が決まった同作はこの度、キャロライン・ドライス(『BATWOMAN/バットウーマン』)が、ローラ・キトレル(『インセキュア』)とともに共同ショーランナーに就任。ドライスはシリーズ制作決定直後からチームに加わっていたが、このタイミングで役職が明らかになった。
内容とタイトルは?
Amazonの新作ラインナップ発表会が今年5月に行われ、リース本人よりドラマ版のタイトルが『Elle(原題)』になることが告げられた。1990年代、高校に通うエルの姿を描くものになるという。映画に登場するエルという人物になるまで、どのような経験をしてきたのかが綴られる。
「私たちの愛するエルにしかできない方法、そして独特の性格と創意工夫でどのように自分の世界をティーンエイジャーとして生き抜いてきたのかをファンのみなさんが知ることになる。それより良いものなんてないでしょ。私のこの夢を実現してくれた素晴らしいチーム、そして脚本家のローラ・キトレルに感謝します。『キューティ・ブロンド』は戻ってくるわ!」と、リース自身が喜びを語った。
アマンダ・ブラウンの小説を原作にした映画1作目のヒットで、当時25歳にして人気女優の仲間入りを果たしたリース。シリーズ2作目『キューティ・ブロンド/ハッピーMAX』では主演だけでなく製作総指揮も務め、40代後半になった今も女優兼プロデューサーとして女性が主人公の映画やドラマを次々と生み出している。『ビッグ・リトル・ライズ』『ザ・モーニングショー』『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』など、手掛ける作品が次々とヒットし、高い評価を受けているリース。ハズレなしと言っても過言ではないだけに、満を持して手掛けるかつての出世作もすでに期待は高そうだ。リース自身が出演もするのか気になるところだが、詳細は未発表。続報に注目したい。
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