『S.W.A.T.』ディーコン役のジェイ・ハリントン、スピンオフへの複雑な胸中を告白

本家キャストから唯一シェマー・ムーアが続投する『S.W.A.T.』スピンオフ製作が進んでいることは当サイトでもお伝えしてきた通り。このニュースに、デヴィッド・“ディーコン”・ケイ役のジェイ・ハリントンもファンと同じくらい驚きを隠せなかったようだ。

 

スピンオフの情報はレギュラーキャストにも秘密だった

米CBSで放送された本家シリーズの最終シーズン撮影中、主人公ダニエル・“ホンドー”・ハレルソンが引き続き登場するスピンオフ『S.W.A.T Exiles(原題)』について「一度も」聞いたことがなかったと明かしている。しかし、スピンオフのニュースが公になる前日、主演のシェマーからスマホに連絡が入ったという。

ジェイは米TV Lineのインタビューで当時の状況を説明している。「発表の前日、シェマーが僕たち全員に"こういうことになってる…"と連絡をくれたんだ。そのうち制作側からも連絡があると思うってね。彼自身が僕たちに直接伝えたかったのだろう。すぐに君たちの代理人にも情報が入るはずだとも言っていたが、僕の代理人も全く知らなかったんだ」

シェマーから「もし電話したければ、いつでも連絡して」とメールが来たことを振り返り、後できっとベストを尽くしたんだろうねと返信したよ。僕たちは長年、兄弟のような関係だから、それは変わらないと語っている。

ジェイが感じた複雑な胸中

『S.W.A.T Exiles(原題)』は引退生活を強いられていたホンドーが呼び戻され、未経験で予測不能な若い新人たちで構成された実験的S.W.A.T.チームの指揮を任されることになる…というストーリーだ。

この夏ロサンゼルスで撮影が開始される予定で、オリジナルシリーズの200人規模の制作クルーも参加する。

長年この業界に身を置くジェイは、スピンオフ発表時に自身の名前が全く触れられなかったことへの率直な思いを吐露している。

「はっきり言わせてもらうが、私はこの業界に長くいる。長く携わったからといって、“何かを当然受け取れる”わけではない。…もし残念に思うことがあったとすれば、それはスピンオフ発表の際に、僕たちの名前が全く触れられなかったことだ。それだけだ。だが、それもすぐに気持ちを切り替えた。8年間、本当に素晴らしい仕事をしてきたという自信を、こんなことで曇らせるつもりはないと思ったからね」

「人間だから、もちろん少しは傷つく。でも、正直なところこれはショービジネスだって思ったから、そういう気持ちに引きずられたくなかったのだ。結局はビジネスだからね」

シェマー・ムーアの発言と、ジェイの深い信頼

シェマーが新チームを「トム・ブレイディが元チームメイト抜きでトレードされたようなもの」と例えたことについて、ジェイは「個人的なこととして受け取らないようにした」と説明している。

いつもスポーツの話を二人でしていたというジェイは、「彼が何を言いたかったのか分かっているし、長年の付き合いなので、彼のことは信頼している。その発言については聞いていたが、実際に見てみると、彼は僕たちを軽んじているわけじゃないと分かった。もし彼がその例えを使うなら、ジュリアン・エデルマンやロブ・グロンコウスキー…彼らも十分に優れたアスリートで、殿堂入りの可能性もある人たちだからだ」と付け加えている。

スピンオフへの出演、そして監督としての可能性は?

では、シェマーが新チームにディーコンを呼ぶ場合、そのオファーを受けるかどうかについて、ジェイはどう考えているのだろうか。

「決して“絶対にない”とは言えないし、どんな可能性も閉ざさない。もしそういう展開になるなら、どうやるのか興味があるし、それが重要な要素になるだろうね。これまで監督業も楽しんできたので、もし監督としてのオファーがあれば、それにも前向きに考えたい。“絶対にない”とは言わないよ」

と語り、スピンオフへの出演、さらには監督としての参加にも前向きな姿勢を見せている。ディーコンとホンドの再共演が実現するのか、今後の『S.W.A.T Exiles(原題)』の動向に注目が集まる。

『S.W.A.T.』シーズン1~6はU-NEXTHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Deadline

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