【ネタバレ】『ウォーキング・デッド』リック&ミショーン主役のスピンオフの最終話についてキャストが語る

大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』のリックとミショーンが主役を務める最新スピンオフ『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』。先日お披露目された最終話をキャストとクリエイターが振り返った。(※本記事は『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』のネタバレを含みますのでご注意ください)

ビール少将役のテリー・オクィンが弾き語り!?

本家のシリーズ途中で離れ離れとなったリックとミショーンは、相手の生死すら分からぬ状態でそれぞれなんとか生き永らえていたが、ミショーンがその後に知り合った仲間のナットとともに墜落させたCMR(市民共同体軍)のヘリにリックが乗り合わせていたことで数年ぶりに再会。リックをCMRへと連れ去ったジェイディスや軍のボスであるビール少将に邪魔されながらもリックとミショーンは再び愛を確かめ合い、ビールのもとで暴走するCRMを壊滅させる。最後はジュディスとRJが待つアレクサンドリアへ帰り、家族として感動の再会(リックとRJは初対面)を果たした。

リック、ミショーン役のアンドリュー・リンカーンとダナイ・グリラ、そして彼ら主演コンビとともにクリエイターを務めたスコット・M・ギンプルが、米Entertainment Weeklyのインタビューで作品について振り返った。

ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ

まず、最後のシーンが家族の再会という、『ウォーキング・デッド』シリーズとしては珍しくも平和な形だったことについて、当初からその終わり方を想定していたのかを問われると、ダナイが「最初からその想定で進めていた」と返答。「“悲劇的な終わりにしよう”なんて考えは一度も浮かばなかった。私たちが終始考えていたのは、どうやって彼らを再会させよう? どうやってリックとミショーンにハッピーエンドをもたらそう?ということだったから」

するとアンドリューが、「そうだね。もしも彼らが再び結ばれても、その後でどちらも殺してしまったら礼を欠く行為だっただろう」と続けた。

リックとミショーンは幸せな結末を迎えた一方、彼ら二人以外のキャラクターはほぼ全員死んだことについて突っ込まれると、ギンプルが「多くのキャラクターが死んでしまったのは、これはリックとミショーンの物語だから。彼ら二人にフォーカスするためだよ」とその意図を説明。インタビュアーが最終話でミショーンに殺されるソーンだけは生き残るかと思っていたと告げると、「この作品のタイトルは『生き残る者(The Ones Who Live)』だからね」とギンプル。そしてアンドリューが「『俺たちだけが生き残る者(We're the Only Ones Who Live)』というタイトルにすれば良かったかもしれないな」とジョークを飛ばした。

ソーンを殺したミショーン役のダナイは、ソーンがリックとミショーンは決して賛同できないビール少将の思想に取り込まれてしまっていたことを指摘。さらに、ソーンはミショーンと違って「世紀末の世界に愛はない」と諦めてしまっていたので、そうした考え方の違いがソーンとミショーンの命運を分けることになったのだと解説している。

ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ

一方のリックは最終話でビール少将役のテリー・オクィン(『LOST』)を倒すが、劇中の彼らがずっと張りつめた雰囲気だったのに対し、アンドリューとテリーは共演を楽しんだようだ。脚本で43ページもあったモノローグをなんなくものにしたテリーとの共演について「最高だったよ。僕が(母国のイギリスから)この国に渡ってきたのは、テリーのような人たちと一緒に仕事をして学びたいと思ったからなんだ。彼はこれまでに僕が出会った人たちの中でも最も優しくて、最もクールな一人だね」と振り返ったアンドリュー。テリーはアクションシーンにも快く臨んでくれて、アンドリューが小道具の剣で彼の肌に青あざを作ってしまっても許してくれたという。さらに、お互いにカナダのシンガーソングライターであるジョニ・ミッチェルが好きで、「彼はすごく美しい歌声の持ち主で、ギターも弾くんだ」と語っていることから、撮影の合間にテリーが弾き語りしてくれたようだ。

ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ

最後、リックとミショーンはようやく子どもたちと会うことができて喜ぶが、そのシーンの撮影は俳優たちにとっても特別なものとなった。本家に続いて娘のジェイディス、息子RJを演じたケイリー・フレミング、アントニー・エイゾーを称賛したダナイは、「素晴らしい一日だった。そしてとても感情を揺さぶられる日だったわ。彼らが再会を待ち望んでいたかを知っているから」とコメント。一方、本家シーズン9で初登場したケイリーとほぼ入れ替わるような形でレギュラーから降板していたアンドリューは、出会った頃は自分とハイ・ファイブしていた幼いケイリーがのちに女優として大きく成長したと評価。ようやく実現した家族の再会シーンは「今後もずっと語り草になるような素晴らしい場面」だと表現している。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

Photo:『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』© 2023 AMC Networks Entertainment. All Rights Reserved.