『YOU ー君がすべてー』クリエイター、新たな犯罪スリラードラマ制作へ

Netflixの人気サイコ・サスペンスドラマ『YOU ―君がすべて―』は現在撮影中のシーズン5をもって終わるが、ファンが“『YOU』ロス”に陥る心配はないかもしれない。米Deadlineによれば、同作クリエイターが新たに手掛ける作品も似たジャンルになるようだ。

眠っている間に殺人を犯したなら…

『YOU』のクリエイターであるグレッグ・バーランティが、マシュー・ブレイクのデビュー作となる犯罪スリラー小説「Anna O(原題)」の映像化権を取得。Netflixでドラマとして制作されるという。

「Anna O」は、睡眠が関係した殺人事件の専門家である司法心理学者のドクター・ベネディクト・プリンスが、ある不可解な事件に挑む姿を描く。その事件の犯人はアンナ・O(アンナ・オギルビー)という女性。4年前、25歳で明るい未来が待ち受けていたはずのアンナはある夜、二人の人間を刺し殺すが、彼らを殺す動機は見当たらなかった。しかも、彼女は事件の時から一度も意識が戻ることなく眠り続けており、生存放棄症候群(あきらめ症候群)と診断された彼女は、一部のメディアから“眠れる森の美女(スリーピング・ビューティ)”と呼ばれるように。事件から4年の時が経った時、眠り続けるアンナの身体が初めて動いたことから、彼女がいつか目覚めた暁には刑事責任があるか否かを判断するため、ベネディクトは事件の夜に何が起きたのかを調べることにするが…。

作者のブレイクは、スウェーデンに避難した難民の子どもといった世界でもごく一部でしか確認されていない生存放棄症候群について調べ上げ、この作品を通して「もし、夢遊病の人がその最中に人を殺してしまったら、その人は有罪なのか無罪なのか?」を問いかけている。原作小説は新人作家の作品にもかかわらず、出版前の2022年から争奪戦となり、北米では今年初めに大型契約を結んだ出版社からリリースされた。

『YOU』は、こよなく本を愛するストーカー気質の殺人者ジョー・ゴールドバーグが、愛する女性たちと繰り広げる捻じれたロマンスをダークに綴る作品だが、原作小説がある(キャロライン・ケプネスの同名小説)という点は『Anna O(原題)』と同じだ。先月、ニューヨークにいるジョーの姿をNetflixの公式X(旧Twitter)が投稿していた。最終シーズンは年内配信予定。

数々のドラマを手掛けてきたヒットメイカーのバーランティは、そのほかにもプロジェクトが目白押し。ニール・ゲイマン(『グッド・オーメンズ』『サンドマン』)のコミックスに登場した幽霊男子二人組を主人公にしたミステリードラマ『デッドボーイ探偵社(原題:Dead Boy Detectives)』が、Netflixにて4月25日(木)より配信スタートとなる。

『YOU ―君がすべて―』シーズン1~4はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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