『ブレイキング・バッド』クリエイターの新作ドラマ、主演コンビが決定

大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』と前日譚ドラマ『ベター・コール・ソウル』でクリエイターを務めたヴィンス・ギリガン。彼が手掛ける新作ドラマシリーズの主演コンビが決定した。米Deadlineが報じている。

犯罪とは無縁のSF作品?

2022年9月、Apple TV+製作による新作シリーズの第一報が報じられた際、ギリガンが本企画について、「(『ブレイキング・バッド』の放送開始から)およそ15年が経ち、そろそろアンチヒーローについての執筆を休む時期が来たと思いました」と述べていたことから、これまでの作品とは異なり、犯罪の世界から離れた物語が展開されるのではないかと予想されていた。よって業界でタイトル未定の本シリーズは“ブレイキング・グッド(Breaking Good)”と冗談で呼ばれているそうだ。

現時点でも本企画はタイトル未定で、物語は主人公の一人の視点を通して語られ、楽しくマイルドなトーンのSFシリーズになるという。「現代を舞台にしながらも現実に捻りを加え、人間に焦点を当てつつ、予期せぬ驚くべき方法で人間の在り方を探求する」とされており、『E.T.』などの古典SF映画とも比較されている。

レイ・シーホーン、カロリーナ・ヴィドラ

すでにシーズン2の製作も決まっている同シリーズで主人公の一人を演じるのは、『ベター・コール・ソウル』でギリガンとタッグを組み、全6シーズンにわたって弁護士キム・ウェクスラーを演じたレイ・シーホーン。レイがこの新作で演じる主人公の名前や設定は不明だが、もう一人の主役は楽観的な若い女性アナ。『トゥルーブラッド』シーズン6・7でヴァイオレットを演じ、『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』『MACGYVER/マクガイバー』などにも出演したカロリーナ・ヴィドラが、アナ役にキャスティングされている。

クリエイター・脚本・ショーランナーを担当するギリガンは、『ブレイキング・バッド』の頃からの付き合いであるダイアン・マーサー、『California on Fire(原題)』のジェフ・フロストとともに製作総指揮も兼任。『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』のジェン・キャロルがプロデューサーを務める。

本企画は、少なくとも8、9のプラットフォームがギリガンのピッチ(短い時間で行う作品説明)を聞いて脚本を読むために列を成し、Apple TV+が本企画の権利を獲得するまでに複数回の入札があったという。それほど大きな期待が寄せられているシリーズの続報に、今後も注目しておきたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①米Deadline②

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Photo:『ブレイキング・バッド』©2008-2013 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved./レイ・シーホーン ©SF/Famous/カロリーナ・ヴィドラ ©NYPW/FAMOUS