『ブレイキング・バッド』クリエイター、あのキャラクター主導のスピンオフに興味なし!

『ブレイキング・バッド』のクリエイターとして知られるヴィンス・ギリガンが、とあるキャラクターのスピンオフには興味がないと話しているとIndiewireが伝えている。

今は興味がない

『ブレイキング・バッド』のクリエイターで『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』や『ベター・コール・ソウル』など関連作品を手掛けてきたヴィンス・ギリガンだが、RJ・ミッテが演じたウォルター・ホワイトJr.を主人公にしたスピンオフシリーズには興味がないとVariteyに話したという。

ブライアン・クランストン演じるウォルター・ホワイトの息子を主人公にしたスピンオフに乗り気でない理由について「ウォルターJr.が犯罪に足を染めてウォルターの道をたどることなど考えたくないね。それは10年もしくは15年後に誰かが提案するようなことだと思うよ。父が成し遂げられなかったことを受け継いだアルバカーキの犯罪王としてのウォルターJr.はね」と話したギリアン。「今はそれが実現するのを見ることに興味がないと、かなり確信をもって言える。それは作品への悲しい賛辞になってしまうよ」と述べている。

「キャラクターに何が起こったか考えるのは楽しい。でもそれは“この話をもっと描きたいな”ってレベルにはならない。でも何が起こるかなんてわからないし、数年のうちになんてこともあるかもしれないよね」と話しながらも、ウォルターJr.を主人公にした続編については疑わしいと考えているという。

魅力的なことは…

「そのスピンオフのアイデアで唯一魅力的と思うのは、RJ・ミッテともう一度一緒に仕事をすることだね。彼は素晴らしい俳優で優しいやつだから。それでもかなり重苦しくなるよ。もしこの番組からなにか教訓を得られるとしても、間違った教訓になると思う」というギリアン。ウォルターの妻スカイラーを演じたアンナ・ガンとRJには特別な思いを抱いているようで「とても面白い役を演じてくれた本当に素晴らしい人たち。彼らにはハッピーエンドが待っていてほしいと望まずにはいられないんだ。『ブレイキング・バッド』が終わった時、彼らのキャラクターにとっては幸せいっぱいの結末ではなかったからね。でも彼らの人生は続いていく。物事はうまくいくようになったと信じていたい」

WGA(全米脚本家組合)のストライキが終わりを迎え、『ベター・コール・ソウル』のレイ・シーホーンとの新作などに取り組みはじめたギリガン。「残酷なほどに正直に言えば、次から次へと新作を任されて作っても、誰も見たがらずみんな『ブレイキング・バッド』を望んでいるかもしれないし、そんなこと誰にもわからない」と話しているが、『ブレイキング・バッド』を手掛けたギリガンの新作を世界中のファンが楽しみにしているに違いない。

(海外ドラマNAVI)