真田広之主演『SHOGUN 将軍』アメリカでの評価は?

ジェームズ・クラヴェルによるベストセラー小説を映像化した戦国ドラマ『SHOGUN 将軍』。真田広之を主演に迎えてハリウッドが手掛ける大河ドラマがついにお目見えした。壮大な本作のアメリカでの評価はいかがだろう? 米Varietyに掲載されたレビューの一部をご紹介しよう。

「人間」に焦点を当てた作品

『SHOGUN 将軍』の舞台は1600年(慶長5年)の日本。覇権をめぐり緊張感が高まっていた中、戦国最強の武将である吉井虎永に敵の包囲網が迫り、絶体絶命の状況へと追い詰められる。そんな時、彼の窮地を救う秘密を持ったイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(のちの按針)が、虎永の領地へ漂着したことで戦局が変わり始める──。

実はこの作品は、黒澤明監督と多くの作品でタッグを組んだ三船敏郎主演で、1980年に米NBCにてミニシリーズとして制作されている。それから40年以上の時を経て新たに生まれたのが本作だ。

真田演じる吉井虎永の忠実な臣下である戸田鞠子(アンナ・サワイ)は、ポルトガル語の知識があるのでジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)の通詞(通訳)を務めることになるが、アメリカの視聴者のためにポルトガル語で語られるはずの台詞は英語で話される。しかし、それを除けば、本作は西洋の視聴者に迎合しすぎない形で作られている。

共同クリエイターを務めたジャスティン・マークスとレイチェル・コンドウは、切腹をはじめとした、現代人にとって過激な風習の描写を和らげようとはしておらず、当時の大阪の街並みもCGIで見事に再現されている。だが、このリブート版の最大の特徴は、正義感だけで突き進むいかにもなヒーロータイプとは異なる、複雑な登場人物たちだろう。

例えば、2003年の映画『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック監督から「日本のトム・クルーズ」と呼ばれた真田が演じた虎永は、戦略に長け、臣下が忠誠を誓うに値する、比較的オーソドックスなヒーローだ。しかし、「自分はこれ以上の権力を欲していない」と断言する。そして、浅野忠信演じる樫木藪重は、戦況によってつく相手をコロコロと変えるキャラクターにもかかわらず、どこか人間臭くて好感の持てる人物に仕上げられている。また、不幸な結婚生活を送る鞠子は、内に固い信念を抱いている。

シリーズ序盤のアクションシーンは、港から出るために2隻の船が争ったり、襲撃者グループに一人で対峙したりと、比較的スケールは小さい。だが、そのように焦点が絞られているのは、経済的な問題というよりも、戦争の不協和音にかき消されかねない人間関係こそを、この作品が描こうとしているためだろう。

七王国の権力争いを描いた大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』とは、空位の王座を狙う候補者たち、権力闘争で対立する幼なじみといった表面的な類似点もある。しかし、この2作品で何よりも共通しているのは、「人間」に焦点を当てた作品だということだ。

『SHOGUN 将軍』は2月27日(火)よりDisney+(ディズニープラス)の「スター」にて独占配信。初回は2話配信、その後は毎週火曜日に一話ずつ配信される。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

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Photo:『SHOGUN 将軍』2024年2月27日(火)からディズニープラスの「スター」にて独占配信 ©2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks