【ネタバレ】『ウォーキング・デッド』スピンオフ第1話でリックに起きたまさかの展開は原作通り!

大ヒットサバイバルドラマ『ウォーキング・デッド』の新たなスピンオフ『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』。ついにその第1話がお披露目されたが、視聴者の多くを驚かせたであろう展開は、実は原作通りだった。米Entertainment Weeklyが報じている。(※本記事は、第1話「橋の事件から5年後」のネタバレを含みますのでご注意ください)

本家のシーズン3で描かれるはずだった?

ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ

本作は「リックとミショーンのラブストーリー」になると言われていたため、そこまで残酷でショッキングな行為はないだろうと思っていた人もいたかもしれない。しかし、そんな考えは第1話の開始数分で打ち砕かれる。アンドリュー・リンカーン演じるリック・グライムズが、市民共和国軍(CRM)のためにウォーカーを始末する仕事に従事するところから物語は始まる。捕らわれの身となったリックは、逃げられないように左の手首をリードのようなもので繋がれていたため、自由になろうとして自分の手首を切り落とすのだ。

実はリックの手首切断シーンは原作にも描かれている。コミック第28号でリックを尋問していた総督が、答えることを拒んだ彼の手首を切り落とすのである。もしその通りにドラマ化していれば、本家のシーズン3あたりでリックは左手を失うはずだった。

ショーランナーのスコット・M・ギンプルによると、その設定を取り入れるという決断を下したのは同役を演じるアンドリュー本人だったという。「私がそのアイデアをどうしようかと悩んでいた時、実現するよう後押ししたのはアンディ(アンドリュー)でした」

ギンプルの証言をアンドリューも事実だと認めており、「僕はただ、みんなをいじめて服従させたんだ」と冗談を交えて振り返る。「何度も話し合って、放送局の米AMCからは、“アンディ、そのアイデアは気に入ったけど、本当にいいのか?"と言われたよ。僕は、今こそ原作で描かれたことに敬意を示す時だと思った。個人的には何年も前からやろうとしていたけど、みんなに却下されていたんだ」

そして彼は、今こそが実行すべきと思った理由についてはこう続けた。「リックがなかなか(ミショーンの元に)戻らない理由を説明する必要があった。戻るためにならどんなことでもする彼がそうできないことを分かってもらうには、こうする(手を切る)のが良いと思ったんだ」

ギンプルは、それこそがこの描写を冒頭に盛り込んだ理由だと説明する。「物語の冒頭で描かれる理由は、これがリックだからです。なぜ彼は逃げないのか? この男は何でもやる男ですが、逃亡するために大きな決断を下してもそれが成功しなかったら? ただ、それでも彼は諦めないのです!」

原作者であるロバート・カークマンはコミックでリックの手を切断したことを後悔しているとのちに打ち明けていたが、ショーランナーは原作コミックのあの瞬間は、その後のカークマンにどんな頭痛の種をもたらそうとも、それだけの価値があったと語る。「コミックの読者として、あの描写を映像化できたことは大きいですね。なぜなら、クレイジーなことが起こり得るという、この世界の雰囲気を生み出すのにぴったりだったからです」

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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