ギレルモ・デル・トロ、『トゥルー・ディテクティブ』シーズン4の“死体”作りに協力!?

米HBOの傑作刑事ドラマ『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』のシーズン4『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』では、極寒地で発見された死体を作るために、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞に輝いた名匠ギレルモ・デル・トロが間接的に協力していたことが明らかとなった。

(※これ以降はシーズン4第1話に関する展開が含まれます)

恐ろしいクリーチャーを生み出すマスターに協力を仰いだ

シーズン4の舞台は、冬は長い夜が続く極寒地アラスカのエニスを拠点とするツァラル基地。そこで勤務する男性8人が忽然と姿を消し、後に氷漬けになった遺体で発見される。その凄惨なシーンが書かれた脚本を執筆し、ショーランナー・監督も兼任するイッサ・ロペスが、米Indie Wireのインタビューで、その描写について次のように述べている。

「第1話の脚本のラストには、こう書かれています。“少なくとも4人の男が裸で切り刻まれ、凍りついた地面に死体となって固まり、一部は氷になりつつある雪に覆われている。彼らの顔には純粋なパニックの表情が浮かび、とても人間には見えないが、それでもツァラル基地のモリーナとジエ、ルンド、エマーソンだと認識できた。裸で命が尽き、凍りついている。そして、間違いなく何かを恐れていた”と」

番組で指揮を執るロペスは、凍りついた偽の死体を予算内で完成しなければならないと資金面についても分かっていたため、その実現のために白羽の矢を立てたのが“巨匠”だったそうだ。その経緯についてロペスは、「恐ろしいクリーチャーを生み出すマスターに協力を仰ごうと思い、ギレルモ・デル・トロに電話をしました。“巨匠、アイスランドで撮影するのでイギリスで人材が必要なんです。これほど複雑な物を作れる人はいませんか”と伝えました」と語った。

ロペスから相談を受けたデル・トロは、Igor Studiosを率いるデイヴ&ルー・エルシーを推薦し、ロペスの依頼を引き受けたエルシー夫妻が、惨殺されて凍りついた偽の死体を監修することになったとのこと。

まず、プロダクション・デザイナーのダニエル・テイラーとロペスが死体の寸法や大まかな造形などを決めた後にエルシー夫妻と会い、死体の全体的な視覚的美術を共同で洗練させていったという。テイラーは、その過程で参考にしたものとして、ベルギーの彫刻家ベルリンデ・デ・ブリュイケーとアメリカの画家フィル・ヘイルの作品、日本映画『リング』に登場するキャラクターの死に顔、バロック様式の水中写真などを挙げていた。

『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』は、4月26日よりU-NEXTで配信予定。シーズン1~3はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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