今年3月に女性への暴行で逮捕された『ロキ』のジョナサン・メジャーズ。その事件の審議が開始されたとThe Wrapが伝えている。
最長1年の懲役刑の可能性も
現地時間3月25日の朝に暴行容疑で逮捕されたジョナサン・メジャーズ。2年間の交際に終止符を打った夜、元恋人に身体的暴行を加えたとして告発された俳優ジョナサン・メジャーズに対する家庭内暴力事件の審議が14日（木）に開始された。
ジョナサンといえば『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』でブレイク後、『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール：報復の荒野』などの注目作に立て続けに出演。『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』や『ロキ』に出演しMCUにも参戦していた。事件の報道は『クリード 過去の逆襲』の劇場公開前ということもあり衝撃を与えた。
4件の刑事軽罪に問われているジョナサン。有罪になれば最長1年の懲役刑が科せられる可能性がある。この種の事件では保護観察と社会奉仕が一般的な刑罰だが、有罪になればキャリアに大きな打撃となるのは否めないだろう。
男女3名ずつからなる陪審員は2週間近くに渡って証拠などを確認したとのこと。その中にはジョナサンと“真剣”交際していたという元恋人で被害を訴えているグレース・ジャバリの証言も含まれている。ジョナサンの携帯で他の女性とのやり取りを見たグレースは、携帯を掴み取った後、ジョナサンが彼女の指を折り、腕をひねって頭を殴ったと証言。これらはハイヤーのキャデラック・エスカレードの後部座席で起きたという。
ジョナサンの弁護団は暴力的だったのはグレースの方だったと主張。この騒動直後に、路上でたまたま会った見知らぬ人々とパーティーに向かった彼女の画像を提出したほか、追いかけてくるグレースから逃げるため暗い路地を全力で走るジョナサンの映像も証拠として提出された。さらにジョナサンが救急通報している音声の録音も証拠として流されたが、それは翌朝ジョナサンの鍵がかかった自宅アパートの中で意識不明のグレースを見つけ心配してかけたものだった。
「アメリカで黒人男性が911に電話をしたらどうなるかという恐怖が現実に起きてしまいました。警察が一目で判断したから我々はここにいるのです」と最終陳述で話した弁護人のプリヤ・チョードリー。
ジョナサン自身は証言台に立つことはなかったものの、聖書とノートを持って毎日出廷。その傍には新たな恋人で女優のミーガン・グッドの姿があった。法廷に駆けつけた家族とハグやキスを交わすことはあったが、証言台に立ったグレースと目をあわせることはなかったという。
時に証言台で泣き崩れることもあったというグレースは、事件前数か月に渡ってあった不安定な感情がエスカレートし、事件に結びついたと過去に主張していて検察はジョナサンを虐待者として裁判を始めている。
チョードリーはグレースを浮気を見つけた元恋人の復讐に燃える脅迫的な嘘つきと呼び、“復讐パーティ”の夜どこかで怪我を負ったのではないかと示唆。AP通信によると弁護士が「ジョナサンの悪夢を終わらせてください」と言うと、ジョナサンは目を軽くおさえ、二人は抱き合ったという。
（海外ドラマNAVI）
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