ロバート・アルトマン監督作『プレタポルテ』ドラマ化、英BBCで制作されることに

アカデミー賞監督賞に5度ノミネートされたロバート・アルトマンが1994年に手掛けた映画『プレタポルテ』。そのドラマ化が2021年より米Paramount+にて進められていたが、この度、英BBCへと変わったという。米Deadlineが報じた。

豪華キャストでなく期待の若手が中心に?

『M★A★S★H マッシュ』『ザ・プレイヤー』『ショート・カッツ』といった作品で戦場やハリウッド、あるいは普通の人々の日常を皮肉たっぷりに綴ったアルトマン。彼が監督・製作・脚本を手掛けた『プレタポルテ』は、パリのファッションウィークを舞台に、そのために奔走するデザイナーやモデル、リポーターといった業界関係者の姿をシニカルに描き出した作品だ。『ひまわり』などで知られた黄金カップルのソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニをはじめ、『男と女』で知られるフランスの美人女優アヌーク・エーメ、英国が誇る実力派のスティーヴン・レイやリチャード・E・グラントのほか、ローレン・バコール、ジュリア・ロバーツ、ティム・ロビンス、キム・ベイシンガーといった国際色豊かな豪華キャストが出演していた。

『プレタポルテ』ドラマ化が最初に報じられたのは2021年8月。それから2年あまりが経った今回、制作先がBBCに代わることが伝えられた。『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』の脚本家エヴァ・ピケットが関わる点は2021年当時と変わらないものの、Paramount+は今後は関与しないという。

キャストは2021年の制作発表当時、映画のような国際的な顔ぶれになると報じられていたが、今のところ誰も配役されていないという。ただし、BBCとしては、多くの新顔を起用したドラマ『インダストリー』の成功を受けて、期待の若手たちを採用する方向で考えているようなので、映画版のような豪華キャストとはならなさそうだ。

アルトマン監督作のドラマ化といえば、米CBSで11シーズン続いてシリーズ最終回は1億人以上が視聴したという歴代最高記録を誇る『マッシュ』が有名だが、『プレタポルテ』もその成功に続けるだろうか。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline