リサ・クドロー、別の人気シットコム解雇のおかげで『フレンズ』に出演!

1994年より10シーズンにわたって放送された大人気シットコム『フレンズ』のフィービー役でブレイクしたリサ・クドローが、別の人気シットコム『そりゃないぜ!? フレイジャー』を解雇されたおかげで、『フレンズ』への出演が可能になったという。

解雇後に『フレンズ』出演決定

2021年6月に米Peopleのインタビューでリサは、『フレイジャー』でロズ・ドイル役にキャスティングされていたが、3日で降板させられたと明かしていた。ジェームズ・バロウズ監督の決断で番組を解雇されたというリサは、「グループの相性を考えたら、この役に私は相応しくありませんでした。上手くいかなかったし、“ああ、私はこの人(監督)が求めている俳優ではないんだな”思いました」と振り返っている。最終的にロズ役には、『跳べ!ロックガールズ ~メダルへの誓い』や『CSI: 科学捜査班』などで知られるペリ・ギルピンがキャスティングされた。

残念ながらリサは、その後に11シーズンも続く『フレイジャー』の仕事を逃してしまったが、この役から解雇されたことで、世界中で社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを放った『フレンズ』に出演することになる。リサは主要キャストの中で2番目に起用された俳優だったが、パイロッド版の監督を務める予定だったのが、奇しくも『フレイジャー』でリサをクビにしたジェームズ・バロウズだったのだとか。

しかもリサは、バロウズのために特別にオーディションを受けなければならない唯一の主要キャストだったそうで、かなり緊張したと明かしている。しかし、その心配をよそに、オーディションで監督から「“完璧だよ。コメントはなしだ」と言われたリサは、その後、10シーズンにわたってフィービー役を演じてお茶の間の人気者となった。

ちなみに、『フレイジャー』でクリエイター・製作総指揮を務めたピーター・ケイシーは自身の回顧録で、番組から解雇されたリサについて言及している。「リサは、意志の強いキャラクターという点で、私たちが探していたキャストには全く当てはまらなかったが、彼女は本当に面白かった。彼女の風変わりなところが、ジョークとして意図されていないセリフを陽気なものにした」と綴り、リサのコメディセンスを称賛していた。

『フレンズ』終了後もリサの大活躍は続き、ドラマ『カムバック』では製作総指揮と主演を担い、『ウェブセラピー』ではクリエイター・製作総指揮・主演を兼任。コメディ映画『ネイバーズ』シリーズや、サスペンス映画『ガール・オン・ザ・トレイン』など異なるジャンルの作品で演技の幅を広げ、NetflixのLGBTQ+ドラマ『フィール・グッド』などにも出演している。(海外ドラマNAVI)

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