ハリウッドの全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)によるストライキが、いよいよ終わる。先日WGAの方は合意に至ったため、脚本家たちは仕事の復帰するが、SAG-AFTRAも決着すれば、製作が再開される。その際、最優先される作品を、米Varietyが報じている。
各放送局&配信サービスが最優先で再開したい作品
ドラマシリーズでは、ほとんどの放送局や配信サービスが、新しい作品を開発するよりも、プリプロダクション中やすでに撮影中の長寿番組や大予算の新シリーズに取り掛かることに注力している。既存のものであれば、脚本家ルームの充足や新しい役のキャスティングにそれほど時間をかける必要がないからだ。
特に何シーズンも続いている番組の場合は、同じキャストやクリエイティブ・チームを組み直し、比較的早く仕事に戻ることができる。俳優たちが契約を承認し次第、米ABCの『グレイズ・アナトミー』や『アボット・エレメンタリー』、米FOXの『9-1-1 : Lone Star』、ディック・ウルフが手がける『LAW & ORDER』、『シカゴ』、『FBI』などのシリーズが、最優先で撮影を再開する。
米パラマウントは、リブート予定の『スタートレック』とトム・クランシーの『Rainbow Six(原題)』の映画化に向けて、脚本家たちに脚本の微調整をしてもらいたいと考えている。
また、米ワーナー・ブラザースは、マット・リーヴス監督が『THE BATMAN-ザ・バットマン-』続編で、再びゴッサムの裏社会を描いて欲しいと思っているほか、『Minecraft(原題)』やジェームズ・ガン監督の『Superman: Legacy(原題)』といった他のプロジェクトは、脚本が完成しており、俳優との契約が成立すれば、春には製作を開始できる。
米HBOは、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2を、2024年夏放送を目標にしており、シーズン3への更新を見据えている。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、脚本がすでに完成しており、制作が英国の労働組合との契約下にあるため、ハリウッドのストライキ中にシーズン2の撮影を終えることができたが、HBOのほかの人気作『ホワイト・ロータス』、『ユーフォリア/EUPHORIA』『THE LAST OF US』などは新エピソードを制作することができず、今後はこれらのプロジェクトに重点を置くことになる。
Netflixは、『ウェンズデー』シーズン2の脚本執筆と撮影、そして『ストレンジャー・シングス』のファイナルとなるシーズン5が最重要課題だ。『ストレンジャー・シングス』の脚本家たちは、正式に「戻ってきた!」とコメントも発表している。
— stranger writers (@strangerwriters) September 27, 2023
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ウェンズデー』©Netflix/『ストレンジャー・シングス』©Netflix/『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』©HBO/『グレイズ・アナトミー』©ABC