米AMCの『ウォーキング・デッド』スピンオフなど3作品が撮影・製作再開!

今もハリウッドでは全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが続いているが、『ウォーキング・デッド』のダリル(ノーマン・リーダス)を主人公にしたスピンオフ『The Walking Dead: Daryl Dixon(原題)』をはじめとする、米AMCのドラマシリーズ3作品の撮影・製作が再開されることが明らかとなった。

大手のドラマとしては珍しい措置

ハリウッドでは両組合のストライキにより、大手スタジオ製作による映画やドラマシリーズのほとんどが撮影中断状態となっている。しかし、全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)が製作に関与しておらず、SAG-AFTRAから暫定合意を取りつけたインディーズ作品は製作や撮影、宣伝が許可されている。よって、大手ケーブル局であるAMCの作品が暫定合意を受けられたのは珍しいケースと言えるだろう。

米Deadlineによると、撮影再開を予定しているのは『The Walking Dead: Daryl Dixon』シーズン2のほか、『ウォーキング・デッド』のリック・グライムズ(アンドリュー・リンカーン)とミショーン(ダナイ・グリラ)を主人公にしたスピンオフドラマ『The Walking Dead: The Ones Who Live(原題)』、アン・ライスの小説をドラマ化した『Interview with the Vampire(原題)』シーズン2だ。

今回の合意はAMCとSAG-AFTRAによる包括的なものではなく、この3作品のみに特化したものではないかと見られている。AMC Studiosを通じて番組を製作するAMC Networksは3作品の合意については事実だとDeadlineに認めたが、それ以上のコメントは控えているという。

AMC NetworksはAMPTPに関連する認定企業だが、現在の交渉に深く関与しているスタジオには含まれていない。8月31日(木)に明らかにされた契約は、SAG-AFTRAがストライキを開始して以来、この手の契約を結んだものとしては最も特筆すべきドラマ作品。また、『Interview with the Vampire』シーズン2の撮影がプラハにて再開予定で、『The Walking Dead: The Ones Who Live』については、ADR(アフレコ)など未完のポストプロダクションを仕上げるとのこと。

暫定合意リストに載っているほかのドラマシリーズには、信仰をテーマにした『The Chosen(原題)』、国際的な作品であることを理由に合意を取り付けたApple TV+の『テヘラン』などがある。

なお、『The Walking Dead: Daryl Dixon』シーズン1は、米AMCにて9月10日(日)に放送開始。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline米Entertainment Weekly

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