惜しまれつつも10年前の2013年5月に放送が終了した人気コメディドラマ『ジ・オフィス』。そのリブート版が、どうやら正式にプロジェクトとして進行しているようだ。米TV Lineが報じた。
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『ジ・オフィス』放送終了から10周年!キャストたちが思い出をシェア
人気コメディドラマ『ジ・オフィス』が米NBCでの2013年5 …
コンプライアンスの意識が高い現代には厳しい設定
イギリスの同名ドラマの米版リメイクとなる『ジ・オフィス』は、ペンシルベニア州スクラントンにあるダンダー・ミフリン製紙会社を舞台に、そのオフィスで巻き起こる騒動をドキュメンタリータッチで描いたシリーズで、米NBCにて2005年より9シーズンにわたって放送された。今回のリブート版は、オリジナルシリーズのクリエイターであるグレッグ・ダニエルズによって進められていると報じられているが、その詳細については現時点ではまだ分からない。
主演のスティーヴ・カレルは、社会的に無能なスクラントン支店長マイケル・スコット役でシリーズをリードしていたが、シーズン7終了間際に降板。2006年の作品賞を含めて5つのエミー賞を受賞した本作は、2013年の放送終了から10年経った今でも、ビリー・アイリッシュや大坂なおみのような若者にも支持され、ストリーミングサービスで爆発的な人気を博している。
リブート版の噂は以前もあり、2018~2019年シーズンに向けてNBCで製作中と言われていた。スティーヴはそのリバイバルには関わっていなかったものの、TV Lineは当時、ダンダー・ミフリン社のスクラントン支店を再び舞台に、新旧のキャストをミックスして製作されると独占的に報じていた。だがこの企画は結局実現しなかった。
当時のスティーヴは、ブラックジョーク満載の『ジ・オフィス』は今の時代ではうまくいかないだろうと示唆している。その主な理由は、彼のキャラクターがほぼすべてのエピソードで人種やセクシュアリティ(その他のトピックも含む)に関する不適切なジョークを言うからである。「10年前には受け入れられていたが、今あの番組をやって人々に受け入れてもらうのは不可能かもしれない。(マイケルの)といえば不適切な行動が前提だった。つまり、彼は模範的な上司ではない。あの番組で描かれていることの多くは、完全に間違った考え方だった。でもそこがポイントだったんだ。ただ今となっては、それが世間に通用するのか分からない。昨今では、攻撃的な言動に関する人々の意識は非常に高い。それはもちろんいいことだけどね。しかし同時に、マイケルのようなキャラクターを文字通りにとらえすぎると、作品自体はうまくいかないんだ」
アメリカ版『ジ・オフィス』、そして元ネタとなるイギリス版は、Huluにて全シーズン配信中。(海外ドラマNAVI)
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参考元:米TV Line