ドラマ打ち切りでハリウッドを去るところだった!?あの俳優が告白

競争の激しいハリウッドでは毎年多くのドラマが打ち切られている。そうした失望を味わったスタッフやキャストが嘆く声もたびたび聞こえてくるが、そのショックのあまりハリウッドから去ることを考えたと、ある俳優が告白している。米Deadlineが報じた。

およそ10年、出演ドラマが続いた後…

今回その告白をしたのはマーク=ポール・ゴスラー。彼は『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』のジョン・クラーク役としてシーズン9から4シーズンにわたってレギュラーを務めた後、『レイジング・ザ・バー 熱血弁護人』と『リーガル・バディーズ フランクリン&バッシュ』という2本のリーガルドラマにそれぞれ主演。前者は2シーズン、後者は4シーズン続いていた。

そのように順調にキャリアアップしていたマークは、米FOXで2016年に始まった『ピッチ 彼女のメジャーリーグ』に出演。メジャーリーグ(MLB)史上初の女性選手となる投手、ジニー・ベイカーの成長と苦悩を描く作品で、マークはジニーとバッテリーを組む捕手でチームキャプテンのマイク・ローソンを演じていた。

ダン・フォーゲルマン(『THIS IS US』)とリック・シンガー(『Younger/ライザのサバヨミ大作戦』)がクリエイターが務めた同作はMLBの全面協力で作られていた。第1話の批評は悪くなかったが、18~49歳のコア層における平均の視聴者数は約300万人、レーティングは0.8と振るわず、全10話のシーズン1をもって打ち切られた。

同作の打ち切りについて、マークは「あの作品が終わった後、この業界から去りたくなった。あれは、人生の中でも特に逃すわけにはいかない機会だったんだ。だから、そんな作品が打ち切られてしまったことは大きなダメージだった。そういうことものだと分かってはいるけど、それでも気は晴れなかったので、妻と一緒にセラピーを受けに行かなければならなかったよ」

『ピッチ』の撮影現場がマークの家から30分の距離だったことも、彼にとってはありがたかったようだ。ただ、おかげで撮影後に早く帰宅できる一方、その短時間で役から抜け出すのは難しかったという。妻と子どもたちの待つ家に戻った際に普段のように振る舞えなかったことから、妻に「あなたは私が結婚した人じゃない」と言われたこともあると、マークは明かしている。

『ピッチ』打ち切りに大きなショックを受けたマークだが、その後しばらくすると『パッセージ』『ミックスディッシュ』といったドラマでメインキャストを演じており、ハリウッドとの関係は途切れていないようだ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline