Netflixドラマの打ち切りは“70パーセント勘と直感で決めている”

ドイツとアメリカ製作のNetflix(ネットフリックス)のミステリードラマ『1899』が残念ながらシーズン1で打ち切られ、ファンを騒然とさせた。時に、楽しんで視聴していた作品がわずか1シーズンで終わってしまったり、もしくはクリフハンガーのまま幕を下ろしてしまうことがあるが、Netflixは更新と打ち切りを決めるときに何を考慮しているのだろうか。英The Tabが伝えた。

期待の作品がシーズン1でまさかの打ち切りに

昨年、Netflixでは『ファースト・キル』や『シスター戦士』、『ミッドナイト・クラブ』などが打ち切られた。傑作シリーズとして知られる『DARK ダーク』のクリエイターによる『1899』については、当初3シーズンで完結させる構想でありながら、想定外の1シーズンでの幕引きとなったのだ。

このような番組のキャンセルには、「完走率」が関係しているという。米Forbesは、「Netflixは、どの番組を打ち切りもしくは更新するかを、完走率に結びつけることが多い」と伝えている。ここで述べた完走率とは、視聴者の何パーセントが実際に番組を1話から最終話まで見切ったかということ。この完走率が50パーセントを下回ると、打ち切りの対象になる可能性があるという。

世界的人気を誇る大ヒットビデオゲームの実写ドラマシリーズとして注目を集めたアクション・ホラー『バイオハザード』は、完走率45パーセントで残念ながらシーズン1で打ち切られた。また、前述の『ファースト・キル』は44パーセント、『1899』については32パーセントに留まった。

決め手は直感!

とはいえ、この数字はあくまで参考資料の一つのようで、NetflixのCEOテッド・サランドス氏は「70パーセントは直感、30パーセントはデータです。ほとんどは情報に基づいた勘と直感で決めています。データは、最悪の考えに根拠を与えるか、もしくは望みを後押しするものになります」と視聴者からするとショッキングなことを述べている。

2023年、一体どれだけの作品が長続きしていくのだろうか? 更新&打ち切り情報一覧はこちらより。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルシリーズ『1899』は独占配信中