9シーズンにわたり100話以上のエピソードでリック・グライムズ役を務め、『ウォーキング・デッド』の絶対的エースとして君臨したアンドリュー・リンカーン。しかし、彼はある時期、番組から離れるべき時が来たと大きな決断を下した。
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イギリスに残した子どもたちへの想い
2018年にレギュラーとしての最後の出演を控える中、アンドリューは米Entertainment Weeklyの取材に対し、降板の決断は家族を中心としたものだったと明かした。彼がアメリカ・ジョージア州で『ウォーキング・デッド』の撮影に追われる一方、家族はイギリスに留まっていたのだ。
「私には二人の幼い子どもがいて、違う国で暮らしている。彼らが大きくなるにつれて、簡単に連れて移動することが難しくなる。理由はそれほど単純なことだ。私にとって家に帰るべき時だった」と、当時の切実な胸の内を語っている。
「ひどくがっかりした」相棒ノーマン・リーダスが語る葛藤
自身のスピンオフ作品を手にする前に、本編全11シーズンを通してダリル・ディクソンを演じ抜いたノーマン・リーダス。彼は2022年の米Los Angeles Timesのインタビューで、戦友の降板当時を振り返っている。
「他の誰よりも何ヶ月も前に、アンドリューが番組を去ることを私は知っていた」とノーマンは明かした。「彼が私のところに来て降板を申し出たと告げたとき、ロンドンにいる子供たちの成長を見届けることができていないと言われ納得した。理解はできた。それでも、ひどくがっかりすることだった」と、苦渋の決断を受け入れつつも、大きな喪失感を抱えていたことを告白した。
伝説の退場劇と、ファンを歓喜させた「未完の物語」への復帰
当然のことながら、多くのファンが主人公の退場に打ちのめされた。シーズン9第5話でリックが橋を爆破して仲間のために自らを犠牲にすることで、彼の物語に一つの区切りをつけた。しかし、彼が負傷を生き延び、ヘリコプターで連れ去られたことが後に判明する。
この公式な降板は、アンドリューがリックを演じる最後の姿ではなかった。2022年のシリーズフィナーレのエピローグに短いカメオ出演を果たすと、2024年には全6話のスピンオフ『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』で本格的な主演復帰を果たした。
アンドリュー演じるリックと、ダナイ・グリラ演じるミショーンのロマンスを中心に据えたこのリミテッドシリーズは、彼にとって極めて重要な目的を持っていた。復帰の理由について、アンドリューは英Radio Timesの取材でこう説明している。
「なぜなら、人々が通りで私を呼び止めては『リックはどこだ?』と言うからだ。未完の物語があった。それは離れ離れになった二人の恋人を再会させ、彼らの愛が時間と距離を生き延びることができるかを見届けるためのものだった」
かつて番組を去った際も、間違いなく『ウォーキング・デッド』の顔であり続けたアンドリュー。イギリスの自宅に帰った彼を待っていたのは、「リックはどこへ行ったんだ?」というファンからの日常的な問いかけだった。彼自身もリックとしての物語が「未完」のままであるという責任感を抱き続けており、その熱烈な声こそが、彼を再び過酷な世界へと連れ戻す最大の原動力となったのである。
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参考元:TV Line





