『ARROW/アロー』スティーヴン・アメルはストライキを支持せず!?本人が語る真の意図とは

ハリウッドで起きている全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキを支持しないという旨のコメントをしたことが大きく報じられた人気俳優のスティーヴン・アメル(『ARROW/アロー』)が、その発言の意図を説明したと、米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

感情論と口下手による失言?

そもそもの発端は、スティーヴンが7月30日にノースカロライナ州で行われたコミコン、GalaxyConでストライキについて発言したこと。「組合を支持する。間違いなく。でもストライキは支持しない。絶対にね。ストライキはものすごく還元的な交渉戦術だと思うし、すべてが信じられないほどうんざりすることだって気が付いたんだ。それに昨日解禁された僕が出演する『ヒール:レスラーズ』のような作品に関する考え方は、物の見方が狭いと思う」と述べたことが大々的に報じられた。

これに対し、スティーヴンは発言の意図を説明するため、8月1日に自身のInstagramを更新。「今週末にした発言についてはっきりさせることが重要だと思うので、キャプションを読んでほしい」と書かれた写真とともに投稿された文章には、「当然のことながら、今週末に僕がしたストライキに関するコメントについて数多くの反響が寄せられた。僕の考えや意図について誤解がないように、感情が意図しないところで誤解されないように、僕が実際に言ったことを明確にしながら、その文脈もお伝えしたい」と書かれている。

「僕たちはみんな、発言の一部が文脈から切り離されることがあると知っているし、僕は同じ組合の仲間たちに対して本当に敬意を抱いているから、事実をはっきりさせずにはいられない」と書き始めたスティーヴンは、報じられた先の発言について、キーとなるコメントごとに項目を分けた長文で弁明。

「ストライキを支持しない」と発言したことについては、「なぜ僕たちは今この段階にいるのか、基本的には理解している。僕がここで使った“サポート”という言葉は、明らかに僕の本当の気持ちや労働組合への強い支持とは矛盾するものだった。もちろんストライキは好きではない。好きな人なんていないと思う。でも僕たちはやるべきことをやらなければいけない」と、全体的な文脈の中での発言の意味を説明した。

スティーヴンはさらにストライキを「還元的な交渉戦術」と表した理由について「僕は俳優なのに1時間以上も即興で話し続けていた」と当時の状況を説明。「(組合の)指導部はとてつもなく複雑な仕事をしてくれていて、そのすべてに感謝している。僕の初期の演技が酷かったとしても、僕はロボットじゃない。理性ではなぜストライキをするのか理解していても、それは感情的に関与している人を多くの面でイラつかせないということを意味するわけではない」と、感情的になっていたからこその発言だったと話した。

そして「視野が狭い」という発言については「この場面で何を言いたかったのか、まったく分からない」と反省。この時の言葉遣いがたどたどしかったことも振り返りながら、自身は表現が下手だと思うとした上で、「クルーやキャストは僕にとってとても大切な存在。ただ単に、僕たちが一緒に頑張って作り上げた番組を祝う機会がないことが悲しい」と心境を説明した。

現在スティーヴンが力を入れている新作ドラマ『ヒール:レスラーズ』は、2年ぶりとなる新シーズン2が7月28日より解禁。プロレス界を舞台に、リングの上ではライバルとして対決する兄弟を描くスポーツドラマで、スティーヴンは激しいアクションにも挑んでいる。先のコメントは、全力を尽くした作品をストライキの影響で大々的に紹介できないもどかしさもあっての発言だったようだ。「僕をピケで見かけた際には、どうか固い果物を投げつけたりしないで」とお願いしているスティーヴン。反省の色と、組合を支持する強い決意を表明している彼の今後の行動に注目が集まりそうだ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

★『ARROW/アロー』を今すぐ視聴する★