米FOXにて2003年より4シーズンにわたって放送された青春ドラマ『The O.C.』。今年で放送から20周年になるが、キャストとスタッフがあの場所に帰ってくるかもしれない。米Colliderが報じている。
『The O.C.』の大ヒットを解説
2003年に初放送され、瞬く間に大ヒットしたティーン向けドラマ『The O.C.』は、問題を抱えた過去を持つ子どもを養子に迎えた裕福な一家が、ニューポートビーチの地域の人々の生活に与える影響とその人たちとの交流を描いたものだった。
脚本家で映画/TV評論家のアラン・セピンウォール、共同プロデューサーのジョシュ・シュワルツとステファニー・サヴェージが執筆した本で、この物語が再び描かれるという。
「Welcome to The O.C.:The Oral History(原題)」というタイトルの本は、このドラマシリーズがどのような社会現象となったのか、また、どのようにしてその後のティーン向けドラマ、さらにはリアリティシリーズの金字塔になったのかを示し説明するものだという。
キャストたちの言葉を通して
シリーズのクリエイターであるシュワルツとエグゼクティブ・プロデューサーであるサヴェージ(『ゴシップガール』でもコンビを組んでいる)のインタビューをフィーチャーしたこの本は、メインキャストのライアン役のベン・マッケンジー、マリッサ役のミーシャ・バートン、セス役のアダム・ブロディ、サマー役のレイチェル・ビルソン、キルスティン役のケリー・ローワン、サンディ役のピーター・ギャラガー、ジュリー役のメリンダ・クラーク、ケイレブ役のアラン・デール、テイラー役のオータム・リーザー、ケイトリン役のウィラ・ホランドなど、本作に関わった人々の言葉を通して、どのようにこの作品が出来上がっていったかを解き明かしていく。
セピンウォールはTwitterでの発表を通じて、この本が番組の人気に伴って生じた舞台裏の混乱、特にシーズン3終了後に物議を醸したミーシャの番組降板と、そのせいで本作が完全に脱線し、最終シーズンが短縮され、精彩を欠いたものになったと多くのファンが主張していることについて明かすことも示唆した。
I'm thrilled to announce my next book, the oral history #WelcomeToTheOC, to be released by Mariner Books on 11/28. Interviews with the whole main cast, key members of the creative team, musicians who played The Bait Shop, and more. Pre-order now! https://t.co/4HtRI0MhNq pic.twitter.com/KPCpK83q0Q
— Alan Sepinwall (@sepinwall) July 19, 2023
またこの本では、特に当時のアンダーグラウンド・バンドをいくつかのエピソードに登場させることで、このシリーズがテレビにおける音楽の使われ方をどのように表現したのかも紹介する。シュワルツは、以下のようにコメントを発している。
「あれから20年も経ったとは信じがたいが、人々がいまだに『The O.C.』について語りたがっていることに感激し、感謝しているよ。キャストやスタッフの多くが自分の経験を分かち合い、この本に命を吹き込んでくれたことがとてもありがたい。本作のファンであれ、舞台裏の本のファンであれ、この本があなたのためになることを願っています」
サヴェージは、この本で描かれるこのシリーズの描写は、『The O.C.』の制作が「スクリーンの中の登場人物と同様に、舞台裏の人々にとっても青春物語だった」ことを完璧に示すものだと付け加えた。
「Welcome to The O.C.:The Oral History」は全米で11月28日に発売される。(海外ドラマNAVI)
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