主要キャラクターの退場から立ち直れなかったドラマシリーズ5選

人気ドラマシリーズのなかには、時としてファンから大きな支持を得ているキャラクターが途中で退場してしまうことがある。それほど打撃を受けずに済む番組もあるが、米Screen Rantが主要キャラクターの退場から立ち直れなかったシリーズを取り上げているので、そのうち5作品を紹介する。

(※これ以降は、各作品の展開に関する情報が含まれます)

主要キャラクターの退場から立ち直れなかったドラマシリーズ

『ウォーキング・デッド』のグレン・リー(スティーヴン・ユァン)


主人公リック・グライムズの仲間として欠かせない存在となっていたグレンは、シーズン7第1話で救世主たちのリーダー、ニーガンに有刺鉄線を巻いたバットで頭を叩き潰されて壮絶な死を迎えた。その凄惨すぎる暴力描写と、ファンに人気の高かったグレンの死というダブルショックにより、シーズン7より番組の視聴率が急下降。ネットではボイコットのキャンペーンが展開される事態となり、シーズン7第1話と第2話の視聴者数の差は約500万人にも及んだというから、どれほど多くのファンがグレンの死に衝撃を受けたかが分かるのではないだろうか。

『ジ・オフィス』のマイケル・スコット(スティーヴ・カレル)


本シリーズの主人公で、製紙会社ダンバー・ミフィンの地域マネージャーを務めるマイケル・スコットは、好き嫌いが分かれるキャラクターかもしれない。だが、間違いなく彼は番組の顔だった。よって、シーズン7をもって主演のスティーヴ・カレルの降板が発表された時、番組存続の見通しは明るくないと思われた。スティーヴの後任しとして、『ブラックリスト』のジェームズ・スペイダーや『俺たちフィギュアスケーター』などの『俺たち~』シリーズで知られるウィル・フェレルが起用されたが、スティーヴの穴を埋めることは出来なかった。

『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のエレナ・ギルバート(ニーナ・ドブレフ)


本シリーズは、人間の美少女エレナと美しきヴァンパイア兄弟、ステファン&デイモンが織りなす危険な三角関係が描かれる。しかし、シーズン6をもってエレナ役のニーナ・ドブレフが降板することが決定し、番組の根幹となる“危険な三角関係”の成立が不可能に。製作チームは、ステファンとデイモンを前面に押し出してシリーズを進めていこうとしたが、シーズン7以降の人気の失速は防げなかった。

『The OC』のマリッサ・クーパー(ミーシャ・バートン)


2000年代を代表する青春ドラマでは、ライアンとマリッサが繰り広げる、もどかしくも切ない恋がストーリーを支えていた。ところが、マリッサ役のミーシャ・バートンがシーズン3で降板を決め、その最終話は、嫉妬に狂ったマリッサの元彼ケヴィンが引き起こした交通事故に巻き込まれ、マリッサが命を落とすという悲劇で終了。ファンはマリッサの死に失望し、シーズン4の視聴率が急下降。米FOXは、シーズン4をもって番組を打ち切る決断を下した。

『Glee/グリー』のフィン・ハドソン(コーリー・モンティース)


シーズン3最終話でグリークラブのメンバーのほとんどが高校を卒業した後、番組は高校に残留組のキャラクターと卒業したメンバーの間で上手くバランスを取りながら、ストーリーを進行させる方法を見つけられなかった。そんななか、主要キャラクターの一人だったフィン役のコーリー・モンティースが、薬物過剰摂取で急逝する悲劇が発生…。製作チームは、シーズン5でフィンが命を落とすストーリーを描いたが、その時点で番組は復活できない所まで到達していた。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』© 2021 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved./『ヴァンパイア・ダイアリーズ』© Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved./『The OC』©Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved./『Glee/グリー』©2012-Twentieth-Century-Fox-Home-Entertainment-LLC.-All-Rights-Reserved.