事故死したトリート・ウィリアムズをマーベルスターやマット・ボマーが追悼

ハリウッドでおよそ50年にわたって活躍してきたベテラン俳優のトリート・ウィリアムズが、今月12日(月)に起きた交通事故により71歳で亡くなったことは当サイトでもお伝えした通り。その訃報を受けて、彼と一緒に仕事をした人々、彼を知る人たちが追悼のメッセージを寄せている。米Deadlineをはじめ複数のメディアが報じた。

普段はこういうことをしないあの人も異例のコメント

トリートがアンドリュー・“アンディ”・ブラウン医師として4シーズンにわたって主演したドラマ『エバーウッド 遥かなるコロラド』にてエイミー・アボット役で共演したほか、マーベルの『キャプテン・アメリカ』シリーズでシャロン・カーターを演じるエミリー・ヴァンキャンプは、若き日のトリートの写真とともに、「あなたとの仕事はいつも素晴らしくて、次の撮影が楽しみだった。トリート、どうか高く飛んでちょうだい」とInstagramに投稿。

マーベルファミリーといえば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのピーター・クイル/スターロード役で知られるクリス・プラットも、『エバーウッド』でブライト・アボットとして全4シーズンにわたって出演していた。そんなクリスは、トリートと先日亡くなったアーヴ・ハーパー役のジョン・ビーズリーという二人の元共演者に向けたメッセージを投稿。トリートとジョンは「俳優として別格の存在であるだけでなく、素晴らしい夫であり父親であり友人だった」として、彼らから多くを学んだと綴っている。そして、もしも何か映画を見たいと考えているなら、トリートの出演作である『プリンス・オブ・シティ』か『ヘアー』か『デンバーに死す時』、ジョンの作品なら『ワイルド・タウン/英雄伝説』や『ルディ/涙のウイニング・ラン』がオススメだと付け加えた。

同じく『エバーウッド』でトリート演じるアンディの息子エフラムに扮したグレゴリー・スミスは、Deadlineの取材に対して以下のように答えている。「訃報を聞いて打ちのめされている。彼は素晴らしい人で、才能あふれる俳優だった。そして何より、家族思いの人だった。トリートのテレビ上の家族として一緒の時間を過ごせたことに感謝している。彼の話や笑い声、冒険心を忘れないよ」

同作のシーズン3&4でハンナ・ロジャースを演じ、『グレイズ・アナトミー』のエイプリル役でも知られるサラ・ドリューは、撮影の合間と思われるトリートと一緒に撮った写真をアップ。また、Deadlineに対して「突然の訃報に完全に打ちのめされている。トリートと一緒に仕事をした経験が、今の私の人生とキャリアを築いてくれたの。私たちはソルトレイクシティで素晴らしいファミリーとなり、彼の持つ才能やリーダーシップから多くを学ぶことができた。そんなまばゆい光が今日失われてしまったの」と話している。

シーズン3&4にジェイク・ハートマン役として登場したスコット・ウルフは、Instagramにトリートとのツーショット画像とともに次のようなメッセージを投稿。「彼の大きくて美しい心は、彼を愛した人たち、そして彼の人生をかけた仕事に心を動かされた多くの人たちの中で生き続けるだろう。彼の生き方、愛し方が大好きだった。彼がいなくなって本当に悲しい。トリート、どうぞ安らかに」

同作のクリエイターだったグレッグ・バーランティは、トリートとの思い出を回想。アンディを演じてもらうべく話し合うためのランチミーティングで、当時29歳だった自分に対してすでに有名俳優だったトリートは気さくに接してくれ、「トリートが持つ温かさとユーモア、知性、心の広さの半分でも映し出すことができれば、素晴らしいドラマになるだろう」とその時に思ったことを明かしている。

『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』に主演するフランク・レーガン役のトム・セレックもコメント。2016年からたびたび同作でゲストを務めていたトリートと、今年3月にも一緒に撮影していたトムは、「我々は時がどんどん過ぎる中、とても短い期間だけ席に座っているだけだと言われる。そんな中で友人のトリートはちゃんと名を確立し、長きにわたって席に着いていた。素晴らしいことだ。彼のことが恋しいが、決して忘れはしない」と声明で述べている。

そして、「普段はこういうことをソーシャルメディアで伝えるのは好きじゃない」というマット・ボマーも、『ホワイトカラー』で共演したトリートについてぜひ伝えたいことがある、としてSNSでコメント。「俳優としても人間としても素晴らしいトリートが『ホワイトカラー』で僕の父親を演じることに同意してくれて本当に光栄だったし、彼との撮影はすごく楽しかった」と当時を思い返している。さらに、共演して以来、トリートは毎年ずっと自分のことを気にかけて連絡してくれる数少ない俳優の一人だったとして、「そんなあなたを知ることができた僕は本当に恵まれていた」と続けている。

『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサ役でおなじみのキム・キャトラルも、トリートの訃報に反応。彼と1999年のテレビ映画『36時間』で共演していた彼女はその時の画像を添えて、「とてもショックを受けているわ! 素晴らしい俳優であり友人でもあった親愛なるトリート、安らかに眠ってちょうだい」と述べた。

1984年の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で共演したジェームズ・ウッズは、ローマで何ヶ月にもわたって同作を撮影していたため孤独を感じることがあったが、トリートがいい奴でユーモアのセンスもあったのは「思いがけない幸運だった」と振り返っている。

ブロードウェイの舞台で共演したことがあるジョン・トラヴォルタは、Instagramにストーリーを投稿。当時の彼との写真をアップするとともに、「残念だよ、トリート。君のことが恋しい」と胸中を明かした。

そのほかにも、ヴァネッサ・ハジェンズ(『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ)、ウェンデル・ピアース(『SUITS/スーツ』)、ウィリアム・ボールドウィン(『ゴシップガール』)、ルー・ダイアモンド・フィリップス(『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』)、マイケル・マッキーン(『ベター・コール・ソウル』)、サム・ニール(『ジュラシック・パーク』)などが追悼している。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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