『スター・トレック:ピカード』の最終回を見たというパトリック・スチュワート。「とても感動」したと話したほか、『スタートレック』復活を予告したとVarietyが伝えている。
(本記事は、『スター・トレック:ピカード』の最終回についてのネタバレを含みます。)
別のエンディング候補も
1987年放送の『新スター・トレック』からジャン=リュック・ピカードを演じているパトリック・スチュワート。新たに主演を務めた『スター・トレック:ピカード』が当初の予定通り第3シーズンでファイナルシーズンを迎え、最終回が4月20日に配信された。
最終的には『新スター・トレック』の懐かしの仲間たちがカムバックを果たし、盛り上がりを見せたが、『スター・トレック:ピカード』は『新スター・トレック』メンバーの再会なしに幕を開けるべきだと考えていたようだ。もしスター・トレックに戻るとしてもお涙頂戴の感動の再会には興味がないと前々から明白に意見をもっていたパトリック。シーズンを重ねて再会を実現させたことについて感想を聞かれると「とても良い感じだよ」と話したパトリック。「プロデューサーのアレックス・カーツマンとアキヴァ・ゴールズマンとの打ち合わせのとても早い段階から、新しいエネルギー、まったく新しい違うグループの人々を土台としていた。『新スター・トレック』が終わった場所や映画が終わった場所に戻ろうとはしなかった」と時間の経過をありのまま反映させることが重要だったと話した。
最終回には、別のエンディング候補もあったというパトリック。「今となっては間違いだったと思うけど、『ピカード』のエンディングのためにもうひとつアイデアがあった。でもその終わり方だったら大きなクエスチョンマークが残ったと思う」とコメント。記者にどんな内容だったか聞かれると「それは話せないよ。離さないと言おうかな。なぜならそれはすごく複雑なシチュエーションだったから。プロデューサーたちが望む方で撮った。私はそれに納得がいっていなかったけど、ある晩に最終回を見て、なにをすべきか彼らが私を説得したことは間違いなく、最高のことだったと気がついた」と最終的な結末を気に入っていることを明かした。
みんなのことが大好き
最後のふたつのエピソードを見て、とても感傷的になったというパトリック。「さよならを告げるからではなくて、みんなに起こること、つまり登場人物と俳優の両方に起こることといった、物語そのものに感情を揺さぶられた。みんなのことが大好きなんだ。彼らはとてもとても大切で人生の欠かせない一部。だからみんな揃って交流して、会って、食事して飲んでたくさん笑うんだ」と共演者への愛を見せた。
フィナーレでピカードがクルーたちに言葉を贈るシーンは、パトリックがキャストたちに話しているようにも感じるほど。本人もそうした感覚をもっていたようで「1987年のキャストが復活することは、公私問わず私に起きたいちばん重大な出来事だった。なぜなら、すべてが一変したから。このような体験をする機会を得ること、そしてそれを繰り返すことは美しいと思う。もう一度、できるだけ早く彼らと一緒にやりたいよ」と今後の抱負を明かした。
『スター・トレック:ピカード』シーズン1~3は、アマゾンプライムビデオにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『スター・トレック:ピカード』シーズン3 Prime Videoで独占配信中© Amazon Studios