危険な恋の駆け引きを楽しむ高校生たちを描いた1999年の映画『クルーエル・インテンションズ』を元にしたドラマ版。以前にも、米NBCにて製作が発表されたがそのままお蔵入りとなったことがあったが、この度配信サービスAmazonで製作されることがわかった。米TV Insiderが報じている。
『クルーエル・インテンションズ』とは？
映画版は、フランスのコデルロス・ド・ラクロによる小説「危険な関係」を現代風にアレンジしたもの。主人公は、両親の結婚で義理の姉と弟になった高校生のセバスチャン（ライアン・フィリップ）とキャスリン（サラ・ミシェル・ゲラー）。彼らは、学園長の娘であるアネット（リース・ウィザースプーン）を誘惑するというゲームに興じ、思わぬ悲劇を招いてしまうサスペンス。
『クルーエル・インテンションズ』ドラマ版
Amazonが手がける全8話構成からなるこのシリーズのロケは、6月上旬にカナダのトロントで開始されるという。本作は、AmazonブランドのPrime Video（プライムビデオ）か、Amazon傘下の米Freeveeで配信されるかはまだ不明だが、当初は後者で制作されていた。
映画版の舞台はニューヨークだったが、このシリーズはワシントンD.C.に舞台に移す。ストーリーは、エリート大学の社交クラブにおけるヒエラルキーの頂点に立つためなら何でもする冷酷な義理の兄妹二人を描く。女性ソロリティ社会が、残酷な出来事で脅かされたとき、彼らは自分たちの権力と評判を守るため、必要なことは何でもするようになる。たとえそれがアメリカ副大統領の娘を誘惑することだとしても…。
ドラマ版キャスト
メインキャストは、キャロライン役にサラ・キャサリン・フック（『ファースト・キル』）、ルシアン役にザック・バージェス（『Totally Completely Fine（原題）』）、ベアトリス役にブルック・リナ・ジョンソン（『YOU ー君がすべてー』）、セセ役にサラ・シルバ（『ザ・ボーイズ』）、ブレイズ役にジョン・キム（『9-1-1：LA救命最前線』）、アニー役にマイラ・モリー（『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』）が出演する。
また、映画版で音楽教師を演じたショーン・パトリック・トーマス（『リーズナブル・ダウト 推定無罪』）が、ドラマ版では教授役としてカムバック！
『THIS IS US』の方が適していた
本作のドラマ化は、2016年にサラ・ミシェルの再登場による続編のパイロット版を制作していたが、お蔵入りとなった。その際、NBCエンターテインメント社長のジェニファー・サルケは、その年の秋のスケジュールにこのドラマ版を入れなかったことについて、「本当にスペースの問題だった」と説明した。「ヒューマンドラマの放送時間枠を取っていたのだが、『THIS IS US／ディス・イズ・アス』の方が適している作品だと思えたので、そちらにした」
この新シリーズにサラ・ミシェルが参加することはないが、彼女は2022年9月のニューヨーク・タイムズ紙のインタビューにて、ドラマ化する場合は地上波テレビ局での放送ではなく、ストリーミングでの配信にすべき、とビジョンを語っていた。
ドラマ版のキャスティングにも注目して続報を待ちたい。（海外ドラマNAVI）
Photo:Twitter @PopCrave
