オスカー受賞のキー・ホイ・クァンがハリソン・フォードと再会、『グーニーズ』共演者からも祝福される!

1984年の映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のショート・ラウンド役でハリウッドに進出してから数十年後、51歳になったキー・ホイ・クァンは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下『エブエブ』)のウェイモンド・ワン役で2023年のアカデミー賞助演男優賞を受賞した。その際、元共演者のハリソン・フォードと再会し、『グーニーズ』の共演者からも祝福された。米Entertainment Weeklyなど複数のメディアが報じている。

『インディ・ジョーンズ』や『グーニーズ』の絆は永遠

この年のオスカー主要部門をかっさらった『エブエブ』が作品賞も受賞した時、そのプレゼンターはほかならぬインディ・ジョーンズことハリソン・フォードだった。キー・ホイはハリソンがプレゼンターとして登場した時には席から立ち上がって拍手を送り、受賞が発表されてキャストや監督とともにステージに上がるとすぐさまハリソンと嬉しそうに抱き合った。授賞式が一段落した後も、キー・ホイはハリソンと交流していたという。

そんな彼がアカデミー賞助演男優賞を受賞した時、涙ながらにスピーチで感謝した人の一人が、"生涯のグーニーズ兄弟"であるジェフ・B・コーエンだ。ジェフは、リチャード・ドナー監督の1985年の映画『グーニーズ』でおデブなトラブルメイカーのチャンクを演じ、データ役のキー・ホイと共演。シェフはその後エンターテイメント弁護士になり、何十年も経ってからキー・ホイが『エブエブ』の契約を結ぶ際にも助けてくれた。

だが『グーニーズ』共演者のうち、今でもキー・ホイと連絡を取り合っているのはジェフだけではない。キー・ホイは、ジョシュ・ブローリン(ブランド役)、コリー・フェルドマン(マウス役)、マーサ・プリンプトン(ステフ役)など、昔の共演者一人ひとりからお祝いのメッセージを受け取ったと語っている。「私は彼ら全員を愛しています。一人ひとりが私の受賞を喜んでくれました。僕らは永遠に家族です。グーニーズは決して終わりません」

なお、キー・ホイはアカデミー賞授賞式の前にハリソンと再会を果たしている。昨年の「D23 Expo」で遭遇し写真を撮ったのだ。その時のことを本人は以下のように振り返っている。「ハリソンと最後に会った時の私は小さな子どもだったので、彼が自分だと気づいてくれるか分からなかった。(でも私が近づいた途端に)彼は私を見て指差し、"あのショート・ラウンドかい?“と言ってくれたので、私は幼かった1984年に戻ったような気になり、”はい、インディ“と答えました。すると彼は”こっちにおいで“と言って、私をしっかりと抱きしめてくれたんだ」

キー・ホイがオスカー俳優になる歴史的瞬間を間近で見たアカデミー賞出席者は、ハリソンだけではない。彼が助演男優賞の受賞スピーチをする間、テレビ放送では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の監督スティーヴン・スピルバーグが客席で微笑む場面が短く映し出されていた。1月に行われた第80回ゴールデン・グローブ賞授賞式でもキー・ホイと旧交を温めていたスピルバーグは、オスカー受賞後のキー・ホイをハグして祝福してくれたという。

「第95回アカデミー賞授賞式」は3月21日(火)までWOWOWオンデマンドでアーカイブ配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

Photo:アカデミー賞授賞式のキー・ホイ・クァン(中央) ©Getty Images