アローバースの生みの親であるマーク・グッゲンハイム(『ARROW/アロー』)が、新たなDCユニバースを手掛けるジェームズ・ガンとピーター・サフランから連絡がなく、がっかりしていると米Deadlineが伝えている。
DCドラマを手掛けたのに…
『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』にはじまり、『SUPERGIRL/スーパーガール』や『レジェンド・オブ・トゥモロー』などひとつのユニバースを形成してクロスオーバーを展開してきたDCドラマ。これらは“アローバース”と呼ばれ、様々なヒーローが共闘する姿を見られることでファンを獲得してきた。
その生みの親としてグレッグ・バーランティが知られているが、マーク・グッゲンハイムもその一人。独自のストーリーが進行している複数の作品が一つに集まり、それぞれのキャラクターに適したシナリオを用意するというのは並大抵のことではないが、見事成し遂げて成功に導いたグッゲンハイム。この体験をDC新体制にも活かせると見込んでいただけに、新たにDC共同代表に就任したガンとサフランから連絡がなく、打ち合わせの場にさえ呼ばれなかったことに腹を立てているようだ。
グッゲンハイムは「いいかい? 具体的な仕事ということじゃない。打ち合わせや話し合い、DCユニバースという壮大な歴史に貢献しようとしてきたことへの小さな認識といったことすらなかった。結局9年の骨折り損だった」とブログLegal Dispatchに書いた。
「DCのために働いたことは創造的にとても満たされたものだったけど、たくさんの逆境や挑戦、個人的な犠牲を伴った。そのどれも専門的な利益を生んでいないようだ」と加えて述べたグッゲンハイム。アローバース最後の作品『THE FLASH/フラッシュ』もシーズン9でファイナルを迎え、キャリアとして無駄な時間を過ごしたと感じているようだ。
DCユニバースの今後
ガンとサフランによって「第1章:神々とモンスター」というタイトルがつけられたDCユニバースの企画が発表された直後に出されたこのコメント。新体制による新たなユニバースは2025年解禁予定の『Superman:Legacy(原題)』によって動き出す予定で、本作では若かりし頃のスーパーマンが描かれるという。
さらに二人は、バットマンとロビンに加えてゴッサムシティの新たな住人たちが登場する新作『The Brave and the Bold(原題)』も発表済み。
新企画にアローバースの経験や教訓を活かすこともできそうなものだが、ガンとサフランにはなにか理由があるのだろうか? (海外ドラマNAVI)
Photo:SUPERGIRLTM, BATWOMAN TM, THE FLASHTM,ARROWTM, DC’S LEGENDS OF TOMORROWTM and all pre-existing characters and elements TM and ©DC Comics.©2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.