ジョン・マルコヴィッチが行方不明の親友ジュリアン・サンズについて語る「大きな損失」

コメディ映画『マルコヴィッチの穴』やSFコメディドラマ『スペース・フォース』で知られる俳優のジョン・マルコヴィッチが、1月中旬から行方不明となっている英国俳優ジュリアン・サンズとの絆を語った。米Entertainment Weeklyが報じている。

40年にわたる友情、家族ぐるみでの付き合い

今年1月13日午後に目撃されたのを最後に、ロサンゼルス北東部バルディ・ボウルの登山エリアで行方不明になったと見られているジュリアン。彼が消息を絶ってから6週間、地元当局と捜索救助隊は何度も地上と空からの捜索を行っているが、標高1278mのバルディ山が雪崩や嵐に見舞われていることもあり、いまだに見つかっていない。そんな中、英Guardian紙のインタビューでジョンはジュリアンを「最も親しい友」と呼び、さらにジュリアンは熱烈な登山家であり、一人で冒険に出かけるのが好きなハイカーだと話した。

「彼はいつもキリマンジャロや南極大陸、アンデス、アルプスへと足を伸ばしていた」と語るジョンは、ジュリアンのことを「何度も危機的体験をしたことのある、経験豊かな登山家」と形容。「バルディ山の特殊な状況が取り返しのつかないような大惨事を招いたのだろう。(行方不明の)ニュースを聞いた時、直感的にそう思った。でも、彼は山がそうした状況にあることは承知の上だったし、それが好きだった。彼はそういう孤独な状況の中に癒しを見出したんだ」

二人の友情はおよそ40年前にさかのぼり、1984年に公開された映画『キリング・フィールド』の撮影中に出会った。長年にわたり親交を深めた彼らはその後、2014年のドラマ『クロスボーンズ/黒ひげの野望』、2021年の映画『サバイバー2024』、そして先月のベルリン国際映画祭でプレミア上映された新作映画『Seneca – On the Creation of Earthquakes(原題)』と数多くのプロジェクトで一緒に仕事をしてきた。

「ジュールズ(ジュリアンの愛称)が大好きだ。彼はとにかく賢い人だった。元妻であるサラのこともよく知っているし、私は彼らの息子ヘンリーのゴッドファーザー(代父)でもある。ジュールズを(今の妻の)エフゲニアに紹介したのは私だしね。彼女は昔からの友人なんだ。ジュールズとエフゲニアの間に生まれた娘たちのこともよく知っている。大きな損失だ。彼は話上手で、とても面白い人だった。出会った時から、私は彼に何でも話すことができたし、彼も私に何でも話すことができた」

ジュリアンの捜索に当たっているサンバナディーノ郡保安官事務所は2月21日に発表した声明の中で、彼の友人と家族に「決着」をもたらすことをまだ望んでいると述べている。フォンタナ保安官事務所とウェストバレー捜索救助隊のメンバーは、カリフォルニア・ハイウェイパトロールが以前に電子機器の周波数を探知したバルディ山周辺で地上捜索を行ったが、ジュリアンは発見されなかった。立て続けに嵐が来るといった悪天候のため捜索活動に影響が出ているが、天候が許す限り捜索は継続されるという。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly