『スター・ウォーズ』マーク・ハミルから学んだ演技のコツとは?『ウィロー』主演俳優が語る

ジョージ・ルーカスが原案と製作総指揮を担当し、アカデミー賞受賞監督のロン・ハワードがメガホンを取った1988年の同名ファンタジー映画の20年後を描いたDisney+の新作ドラマ『ウィロー』。映画版以来、30年以上の時を経て再び主人公のウィローを演じるワーウィック・デイヴィスが、その演技の参考として『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルをお手本にしたと語っている。米Entertainment Weeklyが報じた。

30年ぶりに同じ役を演じる上でのポイントとは

日本でも先月から配信が始まったドラマ版『ウィロー』は、王国の危機を救うべく立ち上がった若き冒険者たちとウィローが、壮大で神秘的な世界で繰り広げる冒険を描く。その後の冒険ファンタジー映画に大きな影響を与えたと言われる同名映画でも主演していたワーウィックは、同じくルーカスが手掛ける『スター・ウォーズ』シリーズにも何度も出演。例えば、1983年の『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』で勇気あるウィケット役、2017年の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でウォディビンに扮していた。

そんなワーウィックによると、1983年の『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』の後、30年以上経ってから『~最後のジェダイ』で年を重ねたルーク・スカイウォーカーを演じたマークの演技が、自身が久しぶりにウィローを演じるにあたって大いに役立ったという。「僕が特に注目したのは、マーク・ハミルがルーク・スカイウォーカーに戻る際のアプローチの仕方だった。とても興味深かったし、僕が予想していたものとは明らかに違っていた。彼はまったく違う角度からアプローチしていたんだ。かつて演じたキャラクターをその頃のように若々しく演じようとはせず、年齢を重ねて円熟味を増した姿として捉えていた。だから僕も、ウィローを演じるにあたってまさに同じようにしてみたんだよ」

「初めてウィローを演じた時の僕はまだ17歳だった」と、現在52歳のワーウィックは続ける。「だから、(同じキャラクターの20年後を演じるにあたって)52歳という今の年齢を否定するのではなく、それを利用して、このキャラクターをより面白く、より地に足の着いた、より豊かな人物にしようと思った。このシリーズでウィローがいる世界は、(映画版で)前回見た時とは違う世界になっていて、今の彼は多くの問題を抱えている。彼は人生において暗い経験をたくさん味わってきて、それをすべて受け止めなければならないんだ」

俳優としてワーウィックは「自分が得た知識のすべてをキャラクターの状況に加え、演技に反映させなければならないと思った」と語っている。また、昔演じた役柄に舞い戻ることを「古いセーターや履き心地の良いスリッパを履く」ことにたとえながら、以下のように説明した。「(ウィロー用の)カツラを再びかぶり、青いチュニックを着て鏡に映った自分の姿を見て、“ウィローが戻ってきた”と思った。だから、あのキャラクターに舞い戻るのは比較的簡単だったね。34年ぶりだったけど、つい昨日のことのように感じたよ」

映画版の続編となるドラマで同じ役を演じているのはワーウィックだけでなく、ソーシャ役のジョアンヌ・ウォーリーも再度出演している。ドラマ版でのウィローは、映画版で恋に落ちたソーシャとマッドマーティガンのさらわれた息子を救出するという新しい冒険に乗り出すことになるが、かつてマッドマーティガンを演じたヴァル・キルマーはドラマ版には出てきていない。その理由について、クリエイターのジョナサン・カスダン(『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』)は、パンデミックに伴う健康上の懸念から、咽頭癌の手術後に声帯を損傷していたヴァルが参加するのは無理だったと説明。現在は新型コロナウイルスの規制が緩和されていることから、新シーズンに期待をかけつつ以下のように述べている。

「我々はヴァルを登場させるつもりでシーズン1に着手したが、彼が出られるかどうかはかなり終盤になるまでわからなかった。結局、残念ながらヴァルが出演することはできず、マッドマーティガンの物語をどう描くかを考えなければならなかった。しかし、マッドマーティガンファンのみんな、心配しないでほしい! ヴァルが復帰するチャンスはまだあるから」

ファンタジードラマ『ウィロー』はディズニープラスにて独占配信中。毎週水曜日に新エピソードが配信される。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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Photo:『ウィロー』©2022 Lucasfilm Ltd.