『シカゴ・メッド』マギー役のマーリン・バーレット、がん闘病中であることを明かす

『シカゴ・メッド』のマギー・ロックウッド役で知られるマーリン・バーレットが、がん闘病中であることを告白したと米Peopleが伝えている。

『シカゴ・メッド』でも人気の高い主任看護師マギー役のマーリン。彼女は2019年、作中で乳がんと闘うエピソードを演じたが、実生活でも密かにがん治療のため闘病生活を送っていたことを明かした。913日に44歳の誕生日を迎えた彼女は今年の7月、医師から子宮と左卵巣にフットボールサイズの腫瘍が発見されたことを伝えられたという。

11カ月を迎える双子の母でもある彼女は「私は本当に自分のことを人に話さないタイプだけど、私の話をする責任があるように感じたの」というマーリン。極めて個人的な経験を公の場で話した理由には、目を背けたくなるような辛い真実をもっとみんながシェアするようになってほしいという願いもあったようだ。「私たち人間にとって、人生の終わりに向き合うこと、ガンという言葉を発することでさえ、とても恐ろしいこと。でも私たちが思う以上に、とてつもない強さが備わってる」

体の異変に気が付いたのは…

4月頃、ヘルニアの治療を終えたあたりから気分が悪くなり始めたそう。「腹部に体液が蓄積して揺らすことができなかった。まるで妊娠9カ月の妊婦のように見えた。息も短くなっていたけど、面白いことに痛みはなかったの」その後、7月に医師から病状を伝えられ、親族に同じ病気を患った人はいなかったため信じられなかったという。「女性としてショックだった。信じられなかったけどCTスキャンを見せられて“驚いた”ってなった。最初に浮かんだ質問は“私は生きられるの?”ってこと。私はただ夫の腕に身を委ねた。今でもそのことを考えると、息ができなくなる」

最終的な子宮摘出手術の前に“積極的な”化学療法をする必要があると医師に知らされたマーリンは、恐怖と向き合い、闘うことを決意。「私の人生で起きていることだから、逃げ道なんてなかった。最終的には降参するしかない。だってこれまでに直面したどんなことよりも大きいことだから。勇気を出して本腰をいれて宣言したの“立ち向かうわ”って」

強く闘病に挑むことを決意したマーリンは、化学療法に負けたくないと、髪が抜ける前に自分で髪を剃ったという。「私の髪はいつだって美しさの源だった。でも自分でかみそりを手にして剃ったの。わたしのベイビーたちの前でね。そしたら変わらずにママだってことがわかるだろうから。泣いて、泣いて、たくさん涙が出たけれど、ベイビーの前でやったのは美しい経験だった」

2009年に結婚した最愛の夫の献身的な支えもありがんと戦い続けることができたマーリンは闘病中も仕事を継続。『シカゴ・メッド』のキャストとクルーによるたくさんのサポートにも助けられたそう。「現場で私を応援するために、髪の毛を剃ってくれた人たちがいた」と涙ぐみながら明かし、身体的変化をカバーするため衣装チームが協力してくれたことにも感謝を示した。「今、仕事はたくさんの喜びをもたらしてくれている」と仕事のおかげで不安要素に思いつめなくて済んでいると話した。

近く3回目の化学療法を受けるというマーリン。「たくさんの感情の起伏に襲われる」と認めながら、闘病生活に強く挑む姿勢をみせた。「子どもたちのおかげで、毎日を続ける新しい強さを見つけた。いつか子どもたちが結婚するのを見たいの。そして見るわ」

『シカゴ・メッド』シーズン15Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI

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