「シカゴの街を守る」という使命感のもと、熱き物語が展開する大ヒットドラマ『シカゴ』シリーズ。『シカゴ・ファイア』をはじめ、『シカゴ P.D.』『シカゴ・メッド』『シカゴ・ジャスティス』の人気作だが、複雑な人間関係やトラブルなどパーソナルな問題を抱えながらも、その道の“プロ”として現場に立ち向かう主人公たちの姿にホレボレしている視聴者も多いことだろう。
そんな超胸熱な人気シリーズをもっとたくさんの方々に観ていただくために、今回、4作品の主要キャラクターをピックアップし、その魅力を徹底比較してみた。
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目次
アメリカ第3の都市シカゴを舞台にした4つの【シカゴシリーズ】!
『シカゴ・ファイア』(消防ドラマ)
シカゴ消防局51分署に所属する消防士たちの活躍を描くレスキュー・アクション。ウォレス・ボーデン大隊長を軸に、はしご隊、救助/レスキュー隊、救急隊の3チームが切磋琢磨しながら命懸けでミッションに挑む。仲間の死、ライバルとの確執、恋人や家族とのスレ違い、時には51分署消滅に追い込まれたり、犯罪に巻き込まれたり、絶体絶命のピンチにも襲われるが、いざという時の結束力はシリーズ随一。完全シフト制で副業も許可されていることからBARを開店したり、工務店を営んだり、さらに地域の人々を招いてバザーを開いたり、意外な消防士たちの実態も垣間見られる。米NBCネットワークで2012年より放送がスタートするや否や視聴者の心をガッチリ掴み、本国ではこの秋からシーズン11が放送中。
『シカゴ・ファイア』キャラクター紹介
ウォレス・ボーデン | 51分署全体の指揮を執る大隊長 |
パウチ | 隊員達を癒す51分署のマスコット犬 |
マシュー・ケイシー | 真面目で正義感の強いはしご隊小隊長 |
クリストファー・ハーマン | 消防隊員。誰からも愛されるムードメーカー |
ピーター・ミルズ | 消防隊候補生。料理の腕前はプロ級 |
ランディ・“マウチ”・マクホランド | 消防隊員。消防士組合代表も務める重鎮 |
ブライアン・“オーチス”・スヴァナチェック | 消防隊員。口が上手くBAR経営に手腕を発揮 |
ジョー・クルース | 運転手を務める消防隊員。不良の弟が心配 |
ケリー・セブライド | 熱きハートを持ったカリスマ小隊長 |
ホセ・バーガス | はしご隊から移動してきたタフガイ |
レズリー・シェイ | 救急救命士。同性愛者でセブライドのルームメイト |
ガブリエラ・ドーソン | 救急救命士。男勝りの性格だが恋には臆病 |
ハンク・ボイド | ギャング担当課の豪腕刑事。ケイシーを恫喝?! |
アントニオ・ソーソン | 風紀取締班の敏腕刑事。ボイドに疑惑を持つ |
『シカゴP.D.』(刑事ドラマ)
『シカゴ・ファイア』シーズン1のエピソード3に“悪徳刑事”として登場したハンク・ボイドが率いるシカゴ警察21分署特捜班にスポットを当てたスピンオフ作品。事件解決のためなら手段を選ばない型破りなリーダー、ボイトと彼を支える精鋭チームが凶悪組織に挑む。自身のチームを「俺の大切な家族」と呼び、過酷な現場を共闘してきた旧友、彼を父のように慕う元ジャンキー、彼と反目し合う敏腕刑事、生意気な研修生など個性溢れるメンバーを、豪腕と時折見せる優しさで一つに束ねる。2014年より米NBCネットワークでスタートした同作は、今秋よりシーズン10が放送スタート。もはや本家本元の『シカゴ・ファイア』の人気を上回りそうな勢いだ。
キャラクター紹介
ハンク・ボイド | 逮捕のためなら手段を選ばない特捜班のリーダー |
エリン・リンジー | 10代の時にボイドに引き取られ更生した元ジャンキー |
ジェイ・ハルステッド | リンジーの相棒。元軍人で潜入捜査のプロ |
アントニオ・ドーソン | ボイドに腕を買われ風紀班から特捜班入りした敏腕刑事 |
アルビン・オリンスキー | 張り込みと狙撃が得意のベテラン刑事。ボイドとは旧知の中 |
アダム・ルゼック | 気性の荒い新人刑事。オリンスキーが警察学校からスカウト |
キム・バージェス | 特捜班入りを狙う野心家のパトロール警官 |
ケビン・アトウォーター | お金に細かいが相棒思いのパトロール警官 |
トルーディ・プラット | 毒舌と嫌がらせ?で制服警官を取り仕切るオバサン刑事 |
マシュー・ケイシー | はしご隊小隊長。ある事故を巡りボイトと対立 |
ケリー・セブライド | 救助/レスキュー隊小隊長。ある事件をきっかけに急接近 |
ガブリエラ・ソーソン | 救急救命士。アントニオ刑事は実兄、ジェイと一時恋愛関係に。 |
ランディ・“マウチ”・マクホランド | 消防隊員。ベテラン同士ウマが合うプラット刑事と恋仲?! |
『シカゴ・メッド』(医療ドラマ)
『シカゴ・ファイア』2作目のスピンオフとなる本作は、シカゴ医療センター(シカゴ・メッド)の救急外来を舞台に、緊迫した医療の現場とそこで奮闘する人々の姿を描いた救命医療ドラマ。正義を貫く管理部長シャロン・グッドウィン、心の支えとなる精神科医ダニエル・チャールズの絶妙コンビが、医療のやり方、嫉妬、死生観の違いなどを巡って対立する熱血医師たち、さらには頼りない新人たちを絶妙な役割分担で徐々にまとめていく。なお同作は、『ER緊急救命室』などに通じる鉄板ジャンルでありながら、『シカゴ』シリーズにしかできない“消防”と“警察”との連携によって、さらにリアルな救急治療シーンや医療従事者たちの心の葛藤を見事に活写。2015年より米NBCネットワークで放送開始以来、常に高い人気を誇り、シーズン8が放送中。
キャラクター紹介
シャロン・グッドウィン | 元看護師の管理部長。責任者として非情な決断を下すことも。 |
ダニエル・チャールズ | 心優しく思慮深い精神科部長。同センターを支える良心 |
コナー・ローズ | 優秀な外科医で救急外来のリーダー。実は大富豪の息子 |
ウィル・ハルステッド | プライド高き内科医。使命感が強すぎ周囲と対立することも |
イーサン・チョイ | 感染症の専門医。野戦病院での凄惨な経験がトラウマに |
マギー・ロックウッド | 急患をテキパキさばく主任看護師。面倒見の良い姉御肌 |
エイプリル・セクストン | 看護師の良き相棒。弟ノアのために医師なる夢を諦める |
ノア・セクストン | エイプリルの弟で医学生。研修医として同センターで働くことに |
ナタリー・マニング | 軍人の夫を亡くした妊娠中の小児科医。出産しシングルマザーに。 |
サラ・リース | 医学部の4年生。戸惑いながらも過酷な現場で日々成長 |
ジェイ・ハルステッド | 特捜班の刑事。ジェイの実弟だが長らく疎遠な関係だった |
ケリー・セブライド | 救助/レスキュー隊小隊長。エイプリルとは古い友人関係 |
『シカゴ・ジャスティス』(法廷ドラマ)
『シカゴ・ファイア』3作目のスピンオフ。検察官と捜査官からなる州検事の少数精鋭のチームが、法の力をもって犯罪に立ち向かう姿を描いたもの。『シカゴ P.D.』シーズン3第21話「正義(ジャスティス)」がバックドア・エピソードとなり、そこから派生した作品。『シカゴ P.D.』のアントニオ・ドーソン(ジョン・セダ)がシカゴ警察の刑事から州検事局の主任捜査官に転身し、出演している。州によって法律が異なるアメリカ。『シカゴ』シリーズの中で起きた事件、犯罪、そして病院で苦しむ被害者たちにも寄り添いながら、事の結末を掘り下げ、視聴者に善悪と解くいわばシリーズの終幕を見届けられる作品。
キャラクター紹介
ピーター・ストーン | 州検事補で特別検事局の副局長、父親はニューヨーク検事。実は元プロ野球選手で名門シカゴ・カブズの選手だったが、怪我で野球生命を絶たれた過去をもつ |
マーク・ジェフリーズ | ストーンの上司で州検事、元海兵隊出身でベトナム戦争帰還兵 |
アンナ・バルデス | ストーンの次席検事 |
アントニオ・ドーソン | 州検事局主任捜査官、元『シカゴP.D.』の刑事 |
ローラ・ネイゲル | 州検事局捜査官。娘の親権を得ようと必死 |
『シカゴ』シリーズ全フランチャイズ&全シーズンが見られるのはHuluだけ!
>Hulu配信情報
- 『シカゴ・ファイア』シーズン1~8
- 『シカゴP.D.』シーズン1~7
- 『シカゴ・メッド』シーズン1~6
- 『シカゴ・ジャスティス』シーズン1
Huluでは日本のドラマやバラエティ、オーディション番組、Disney+ではディズニー作品はもちろんマーベルやスター・ウォーズ、さらに最新韓国ドラマやBTSなどのオリジナルコンテンツを多数配信!
シカゴの街を守るプロフェッショナルたちを徹底比較!
1.リーダー対決
『シカゴ・ファイア』ウォレス・ボーデン大隊長(イーモン・ウォーカー)
鍛え抜かれた大きな体と、経験に裏打ちされた思慮深さ…はしご隊、救助/レスキュー隊、救急隊の3チームが切磋琢磨するシカゴ消防局51分署を一つに束ねられるのは、酸いも甘いも知り尽くしたこの男しかいない。仲間同士の確執や現場での判断ミス、思いがけない事故、さらには外部からの言われなき圧力など、各話「これでもか!」というくらい問題が続出するが、全ての責任を一手に引き受け、事を収束させていく手腕は“見事”の一言。背中に負った凄まじい火傷の痕は消防士の勲章、管理職になっても現役にこだわり、現場で指揮するその姿は、まさに51分署の“お父さん”だ。
『シカゴ P.D.』ハンク・ボイト巡査部長(ジェイソン・ベギー)
強引な捜査、危険な交友関係、賄賂に癒着…『シカゴ・ファイア』シーズン1で登場し、ある事件をきっかけにケイシー小隊長を追い込んでいく様は、まさに悪徳刑事そのもの。彼を主役にしたスピンオフがスタートすると聞いた時は「前代未聞の刑事ドラマ誕生か!」と思ったが、フタを開けてみれば、豪腕でダークな部分は残しつつも、特捜班リーダーとして個性溢れる部下達を束ねるカリスマ刑事にシフトチェンジ。特に痺れるのは、ギャングを脱退したい少年を自宅に招き入れ、命懸けで守りながら更生の道を模索する情の深さ。何を隠そう部下のリンジーもボイドに助けられた一人なのだ。彼は善なのか、悪なのか…翻弄されながら視聴者はボイドの魅力に引き込まれていく。
『シカゴ・メッド』シャロン・グッドウィン管理部長(S.エパサ・マーカーソン)
病院の責任者という立場上、感情に左右されず、日々起こる問題と真摯に対峙する信念の人。時には医師の怒りを買う非情な決断を迫られることも。 例えば、救急で運ばれてきた重症患者が国際手配されている犯罪者だった時。国土安全保障省の捜査官に「話を聞きたい」と詰め寄られ、一度は気丈に追い返すも、患者が密入国者で医療保険に入っていないという理由から、本国への強制送還を承諾する。ともすれば医療従事者を敵に回しかねない役職だが、それでも彼女が愛されているのは、元看護師として現場の苦労を十分理解してのジャッジだからだ。
『シカゴ・ジャスティス』マーク・ジェフリーズ(カール・ウェザーズ)
正義を貫こうとする熱血部下ストーンの意見に耳を傾けながら、熱い心を表に出さず、冷静な判断を下す男。それがマーク・ジェフリーズだ。元マリーンという経歴からも、190cmはある大柄な体格からも、頼れるボスという存在感の塊のような人物。現状の法では公平な裁きがもたらせないため、「法が変わるべきだ」と苛立つストーンに対し、「なら法を変えろ」と新たな視点でのアプローチをほのめかすこともできる頭脳も持ち合わせる。そんな知性、熱いハート、そして恵まれた体格という全ての要素を兼ね備えた影のスーパーヒーロー的憧れの上司だ。白いシャツが定番のようだが、ネクタイは毎回色々なデザインのものを身につけており、実はものすごい数のネクタイ・コレクションを持っているかもしれない意外な要素も魅力。
2.イケメン2トップ対決
『シカゴ・ファイア』マシュー・ケイシーはしご隊小隊長(ジェシー・スペンサー)&ケリー・セブライド救助/レスキュー隊小隊長(テイラー・キニー)
真面目で一本気、誰よりも正義感が強いはしご隊の“良心”ケイシー小隊長。かたや、肉食系で一匹狼、いざ現場に入れば誰よりもタフな活躍を見せる救助/レスキュー隊の“エース”セブライド小隊長。対照的な二人だが、互いに自身の仕事に誇りを持ち、切磋琢磨し合う良きライバルだ。共通の親友だった同僚を殉職させてしまったことから確執が生まれるが、心の奥底では固い友情で結ばれている。ちなみに、上司の娘から敏腕刑事まで女性に事欠かないセブライドに対して、ケイシーは研修医の婚約者を一途に愛し、思いを寄せるガブリエルには見向きもしない(後にいろいろあるが)。その辺りの恋愛事情も見どころの一つと言えるだろう。
『シカゴP.D.』アントニオ・ドーソン刑事(ジョン・セダ)&ジェイ・ハルステッド刑事(ジェシー・リー・ソファー)
共に特捜班を支える敏腕刑事だが、同班のメンバーになる経緯が面白い。アンソニーは、消防士のケイシーが絡んだある事件を強引にもみ消そうとしたボイド刑事を逮捕に追い込んだ元風紀取締班の刑事。ところが、逆にその腕と度胸を買われ、なんとボイド本人から特捜班にスカウトされた。一方のジェイは、第75レンジャー連隊に所属した元軍人。特捜班に入る前、潜入捜査中にアンソニーの妹で救急救命士のガブリエルと知り合い、一時恋愛関係に。ケイシーに思いを寄せていたはずの妹が…アンソニーは果たしてこの事実を知っているのか?(ま、大人だから、どうってことないと思うが)
『シカゴ・メッド』コナー・ローズ外科医(コリン・ドネル)&ウィル・ハルステッド内科医(ニック・ゲルファス)
シカゴ医療センター、オープニングの日。列車事故に遭遇した新任の外科医コナーは、怪我人の応急処置をしながらそのまま同センターの救急外来になだれ込み、医者として手腕を発揮する…あまりにも派手な登場で、しかもイケメン。女性看護師たちが色めき立つ中、プライドが高く野心家の内科医ウィルは面白くない。いきなりコナーの治療に関してイチャモンをつけ、宣戦布告する。かたやクールな大富豪の御曹司、かたや周囲ともぶつかりまくりの熱血漢、二人のバッチバチの対抗意識が(主にジェイだが)同作品をエキサイティングに牽引する。
『シカゴ・ジャスティス』ピーター・ストーン(フィリップ・ウィンチェスター)&アントニオ・ドーソン刑事(ジョン・セダ)
主人公ピーターは正統派のイケメン。高身長に鍛え抜かれた肉体、パッと見て「モテないわけがない」という恵まれたルックスの上に頭脳明晰でなければなれない検事をいう職業。その上まじめで性格もいい。これをイケメンといわずして何という、という完璧な男性だ。なのに、立派な父親を超えられないというコンプレックスを抱いているというところが、闇を感じさせさらに興味をそそられるキャラクター。一方、アントニオは『シカゴ P.D.』でもお馴染みのちょっと悪っぽいイケメン刑事。こちらでは主任捜査官という立場で、スーツ姿でも登場することもあり、以前よりも冷静で落ち着いた大人の雰囲気を醸し出している。セクシーさが湧きだっているように思えるのは、時折キラキラと光るあの左耳のピアスのせいかもしれない。あんなにタフでセクシーな捜査官がいたら、誰でも「かっこいい!」と思ってしまうだろう。
3.できる美女対決
『シカゴ・ファイア』ガブリエラ・ドーソン救急救命士(モニカ・レイマンド)
良き相棒で親友のレズリー・シェイとの絶妙のコンビネーションで人命救助に尽力するシカゴ屈指の女性救急救命士(ギャビーと呼ばれることも)。いかなる現場でもパニックを起こさず、持てるスキルをフルに生かして適切な処置を施すが、時折感情が先走り、トラブルになることも。その反面、恋愛には臆病なところがあり、小隊長のケイシーに好意を寄せながらも婚約者がいることから静かに身を引き、新たな恋に踏み出すという乙女な一面を垣間見せる。 “強さ”と“健気さ”が同居する彼女の人間っぽいキャラクターが、本シリーズの潤滑油になっていると言っても過言ではないだろう。
『シカゴP.D.』エリン・リンジー刑事(ソフィア・ブッシュ)
特捜班唯一の女性刑事。薬物中毒でタレコミ屋だった十代、ボイト刑事に引き取られた彼女は更生の道を歩み、特捜班で活躍できる一流刑事としてのスキルを身に着ける。さらに、ボイトのダメ息子ジャスティンと姉弟同然で育ち、問題行動の多かった昔の友人・知人とは疎遠に。そんな自身の経験から、薬物中毒に苦しむ女性ナディアを救おう奔走するが、うまく事を運べず葛藤に苦しむ。本当の親子のようにボイトとじゃれ合うシーンは必見(ボイトのにやけ顔にも注目!)
『シカゴ・メッド』ナタリー・マニング小児科医(トーレイ・デヴィート)
アフガニスタンで戦死した夫ジェフの子を妊娠中の小児科医。救急外来で研修中の身だが、患者の気持ちに寄り添いながら、最善の治療を施すその手腕はさすが!出産ギリギリまでハードワークを気丈にこなし、主任看護師マギーをバースパートナーに、出産後はシングルマザーとして早々と現場に復帰。夫がいない今、生まれたばかりの子供と、人命を救う自身の仕事が心の支えなのだ。余談だが、シーズン1で患者と一緒にヴァイオリンを弾く場面があるが、一切吹き替えなし。デヴィート自身6歳からヴァイオリンを始め、高校時代は楽団員やソリストとして活動していた経歴を持っている。
『シカゴ・ジャスティス』ローラ・ネイゲル(ジェエル・カーター)
ブロンドでタフな刑事ローラ・ネイゲルは、アントニオと共に事件を捜査する。捜査官としてのキャリアは申し分ないが、私生活では娘の親権に悩む母でもある。茶色や紺色のジャケットとシンプルなネックレスがトレードマークだが、そんな姿でも美人であることは隠せないキャラクター。幼馴染が事件に巻き込まれるなど、プライベートでもトラブルに巻き込まれる姿も見逃せない。
4.キーマン対決
『シカゴ・ファイア』クリストファー・ハーマン消防隊員(デヴィッド・エイゲンバーグ)
愛されキャラ:はしご小隊のベテラン消防隊員。明るくてジョーク好きのムードメーカー。『シカゴP.D.』『シカゴ・メッド』の両作に初めて登場する消防隊員がハーマンであることから、いかにシリーズの愛されキャラかがわかる。妻を愛し、たくさんの子宝に恵まれるが、家計のために投資事業に手を出しては失敗する“一か八か”の性格が玉に瑕(きず)。いつも同僚に助けてもらっているが、後に救急救命士のガブリエラ、消防隊員のオーチスと共にBAR「モリーズ」の経営に乗り出し、腰を落ち着ける。
『シカゴP.D.』トルーディ・プラット巡査部長(エイミー・モートン)
いじわるキャラ:シカゴ警察21分署の受付で制服警官たちに目を光らせる巡査部長。パトロール警官時代に腰を撃たれ、以来、内勤に回された。すっかり名物オバサンと化した現在は、新人いびりが主な仕事(?!)。特に酷いのが女性パトロール警官バージェスへの仕打ち。ホットドッグを買って来いとパシリ扱いしたり、悪臭漂うパトカーを割り当てたり、安置所の死体から「指輪を引っこ抜いて来い」と命じたり、もうメチャクチャ!ちなみに実家は大金持ちのお嬢様、超がつくほど恋愛ベタ。
『シカゴ・メッド』ダニエル・チャールズ精神科部長(オリヴァー・プラット)
癒しキャラ:患者だけでなく、過酷な医療現場で奮闘する医師たちの心もケアする、シカゴ医療センターの守護神。離婚歴があり、自身も心に闇を抱えているが、その経験があるからこそ思慮深く、人の気持ちに寄り添うことができる。何より凄いのは、彼が投げかける“魔法の言葉”。肺を患った少年を勇気づけたり、臓器移植に悩む女性を納得させたり、不慣れな研究医のやる気を引き出したり…ちょっとした一言が相手の心を開き、前向きにしてくれるのだ。規律を重んじるグッドウィン管理部長とのコンビネーションも抜群。
『シカゴ・ジャスティス』ピーター・ストーン(フィリップ・ウィンチェスター)
ヒーローキャラ:欠点はないのか?!と思えるくらい完璧に近いヒーローキャラ。イケメン、頭脳明晰、スタイル抜群の上、正義感の塊のまじめ人間。それにきっと高収入に違いない。なのに恋愛経験はほとんどないのでは、と思えるほどに実直な堅物系ヒーローだ。ただ、そのヒーローが法廷での戦いの敗れた時に見せる表情もまた意外な一面で魅力的。ニューヨークにいる父親に対して抱くコンプレックスから、シカゴで自分を確立していくという姿には、どことなく闇落ちした雰囲気も感じられる愛すべき主人公。
5.成長する新人対決
『シカゴ・ファイア』ピーター・ミルズ消防隊候補生(チャーリー・バーネット)
殉職した父親の跡を追い、母親の反対を振り切って消防士になる夢を貫く候補生。誠実だが初(うぶ)で世間知らず、入隊初日にいきなり子供の体験ツアーのガイドを任されたり、救急救命士のレズリーを口説いて来いと囃し立てられたり、先輩にやりたい放題いじられる。実家のダイナーを今も手伝っていることから、料理の腕前はプロ級。現場を重ねるごとにメキメキと力をつけていくが、ガブリエルに恋心を抱いたり、父の殉職に隠された秘密に翻弄されたり、心労も絶えず、時折迷走する姿にヒヤヒヤさせられる。
『シカゴP.D.』アダム・ルゼック刑事(パトリック・ジョン・フリューガー)
特捜班のベテラン刑事オリンスキーが警察学校から引き抜いた破天荒な新人。犯人逮捕に先走ったり、張り込み中にスマホをいじったり、 さらには地道な捜査活動を批判したり…特捜班に入ったばかりのころは未熟な面ばかりが目立ち、オリンスキーを激怒させるが、現場でのクソ度胸だけはボイトも認めるほどの逸材ぶりを発揮する。父親がシカゴ警察26分署の刑事で、かつてボイトやオリンスキーと仕事仲間だったことから、意外にも血筋的にはサラブレッド?!
『シカゴ・メッド』医学生サラ・リース(レイチェル・ディッピロ)
見るからにダメダメ感満載の医学部4年生。注射一つ打てない自分の不甲斐なさに落ち込み、「私は臨床現場に向いていない、病理に行く」と弱音を吐くが、コナー外科医から「俺も最初はそう思ったよ」と励まされ、チャールズ精神科部長から幼い患者の扱いを優しく褒められ、何とか踏みとどまる。一刻を争う厳しい現場、果たして彼女は一人前の医者になれるのか?等身大の頑張る姿に視聴者は一喜一憂、まるで自分の娘のように、自分の友達のように、応援せずにはいられない!
『シカゴ・ジャスティス』アンナ・バルデス(モニカ・バルバロ)
黒髪に大きな瞳で一見モデルのような若手次席検事、それがアンナ・バルデスだ。ストーンと行動を共にすることが多いため、彼から諭されることも多い。だが、持ち前の頭脳としたたかで計算高い部分もある新人だ。自身が犯罪現場の目撃者になる事件にも巻き込まれることもあり、何かしら秘密を抱えているそぶりもあり一癖ある新世代のキャラクター。
『シカゴ』シリーズを制覇しよう!
『シカゴ』シリーズに登場する個性溢れるキャラクターたち。まだまだ紹介し足りないが、キリがないのでこの辺で。本シリーズでは、4作品のクロスオーバー・エピソードも多数制作され、各キャラクターが縦横無尽に絡み合う姿も面白いので、Huluでの全シリーズ配信をチェックしてみて欲しい。
(坂田正樹)