マーベル映画『ドクター・ストレンジ』シリーズや、人気ドラマシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』などに出演するベネディクト・カンバーバッチが主演を務める映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(原題:The Electrical Life of Louis Wain)』の日本公開が決定。予告映像が到着した。
19世紀末から20世紀にかけてイギリスで大人気を博した伝説のネコ画家ルイス・ウェインの人生を描いた伝記映画。不朽の名作「吾輩は猫である」に登場する絵葉書の作者だとも言われている。日本が誇る文豪・夏目漱石にインスピレーションを与え、SFの巨匠H・G・ウェルズからも、「ルイス・ウェインは独自の猫を発明した」と絶賛された稀代のアーティスト。彼のことを知らなければ、名前を検索して、その絵を1枚でいいから見てほしい。愛らしくてコミカル、唯一無二の生き生きとしたタッチで、今にも絵から飛び出してきそうなネコたちにたちまち心をつかまれてしまう。
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』あらすじ
イギリスの上流階級に生まれたルイス・ウェインは、父亡きあと一家を支えるために、ロンドンニュース紙でイラストレーターとして活躍する。やがて、妹の家庭教師エミリーと恋におちたルイスは、身分違いだと大反対する周囲の声を押し切り結婚するが、まもなくエミリーは末期ガンを宣告される。庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付け、エミリーのために彼の絵を描き始めるルイス。深い絆で結ばれた“3人”は、残された一日一日を慈しむように大切に過ごしてゆくが、ついにエミリーがこの世を去る日が訪れる。ルイスはピーターを心の友とし、ネコの絵を猛然と描き続け大成功を手にする。そして、「どんなに悲しくても描き続けて」というエミリーの言葉の本当の意味を知る─。
ルイス・ウェインの人生を垣間見る予告映像
解禁された予告映像は、SFの巨匠H・G・ウェルズのラジオ音声から始まる。
「ルイス・ウェインは生涯を捧げ、私たちの人生をより幸せに猫だらけにし、そして世界をより良いものにした」
遊び心とサイケデリックな魅力に満ちたネコを生涯描き続け、多くの人々を魅了したルイス・ウェイン。彼の絵は広く世界に知られているが、彼がどんな人生を歩んだのかはあまり知られていない。予告映像ではそんな彼の人生を垣間見ることができる。
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』キャスト&スタッフ
主人公ルイス・ウェイン役には、映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』や『ドクター・ストレンジ』シリーズ、『SHERLOCK/シャーロック』などに出演するベネディクト・カンバーバッチ。幾人もの“天才”を万華鏡のように多彩に演じてきたカンバーバッチが、不器用でピュアな愛を貫くイノセントかつお茶目な天才という、彼の魅力を最大限に活かす実在の人物に挑む。
ルイスの妻エミリー役には、『ファースト・マン』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ドラマシリーズ『ザ・クラウン』のエリザベス2世役で高い人気を獲得したクレア・フォイ。一人ぼっちになる夫を励ます笑顔と、書き留めたくなる台詞の数々が魂に響く。
もう一人の主役にしてヒーローの“ピーター”を演じるのは、年齢に応じた3匹のネコ。なかでもリハーサル中もずっとカンバーバッチの側にいたフェリックスが、CG一切なしの名演でネコ好きの目をくぎづける。
共演にも、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアンドレア・ライズボロー、『裏切りのサーカス』のトビー・ジョーンズ、『わたしは、ダニエル・ブレイク』で英国アカデミー賞にノミネートされたヘイリー・スクワイアーズなど英国実力派俳優が並ぶ。また、『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督と、ミュージシャンのニック・ケイヴも意外な役柄で顔を出す。さらに、『女王陛下のお気に入り』でオスカーに輝いたオリヴィア・コールマンが、ルイスの精神の核心を語るナレーションを務める。
監督は俳優としても活躍して英国アカデミー賞に輝き、監督としても同賞にノミネートされ、その才能が注目されている日系英国人のウィル・シャープ。英国貴族のエレガントな衣装を手掛けたのは、アカデミー賞に3度ノミネートされ、『ある公爵夫人の生涯』で受賞したマイケル・オコナー。
たとえ命が尽きても、愛は残された者と共に生き続ける─。その美しくも貴い真実を観る者に信じさせてくれる優しくも温かな愛の物語。映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は、12月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ