元祖『ビバヒル』キャストが復活！懐かしい顔ぶれが勢揃いのリブート版『BH90210』

1990年から2000年にかけて10シーズン放送された『ビバリーヒルズ高校白書／青春白書』（以下『ビバヒル』）は、世界中で社会現象を巻き起こした青春ドラマだ。私が暮らす米国では現在もケーブルTVで繰り返し再放送されている。服装や髪型など時代の流れを感じさせる点もあるが、両親や友人との関係、恋愛トラブル、学校での問題、仕事上の悩みなど、今でもあるある！と頷くような話がテンコ盛り！

メインキャラクターと同世代の私にとって、『ビバヒル』はとても思い入れの深いドラマだ。シリーズ前半の放送当時、ドイツに留学していた私は、そこで『ビバヒル』全盛期を体験した。ドラマはドイツ語の吹替で放送され、セリフ入りあらすじ単行本が何冊も発行され、エンタメ雑誌も随時『ビバヒル』を特集。ドイツはもちろん他のヨーロッパ諸国でも一大ブームで、現在のようにSNSが浸透していない時代でも、友だちと会うと『ビバヒル』の話題で持ちきりだった。その数年後、私は偶然にも、ドラマの舞台となった"ビバリーヒルズ"へ車で10分のロサンゼルスの一画に数年間にわたって暮らした。ウォルシュ家、ディランの家、ケリーとドナが暮らす海辺のアパート、高校や大学など実在するロケ地まで、時には1時間もフリーウェイを運転して、その建築物を見に行っては「ココがその場所なのね！」と感激。そんな熱狂的『ビバヒル』ファンの私が、米FOXで今夏放送されたリブート版『BH90210（原題）』の内容を少し紹介しよう！

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「キャ～懐かしい！」と叫んでしまう♪昔と同じテーマ曲に沿ってリブート版のオープニングで紹介されるオリジナルキャストは、ブランドン・ウォルシュ役のジェイソン・プリーストリー、ブレンダ・ウォルシュ役のシャナン・ドハティ、ケリー・テイラー役のジェニー・ガース、ドナ・マーティン役のトーリ・スペリング、スティーブ・サンダース役のアイアン・ジーリング、アンドレア・ザッカーマン役のガブリエル・カーテリス、デビッド・シルバー役のブライアン・オースティン・グリーンの7人。彼らは製作にも関わっている。

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さて、リブート版は厳密に言うと『ビバヒル』という「ドラマの続編」ではない。上記の俳優7人が、架空の『ビバヒル』30周年記念ファンミーティングへ参加したことがキッカケとなって、続編を製作するまでの葛藤や舞台裏を描いたモキュメンタリー（モック＜擬似＞＋ドキュメンタリーの造語）ドラマだ。つまり、『ビバヒル』キャラクターではなく、キャラを演じる俳優に焦点を置いている。ジェニーは何度も離婚を経験、トーリは子沢山で子育てに奮闘中、ジェイソンは俳優業より監督業に熱心...といった事実を含めつつも、彼らの配偶者を演じているのは実在の人物ではなく俳優だ。例えば、ブライアンの本当の妻は女優のミーガン・フォックスだが、このドラマでの彼は俳優休業中のイクメン主夫で、売れっ子シンガーの妻が家庭の大黒柱...といったように、7人の私生活についてはフィクションも入っている。実際のガブリエルは全米映画俳優組合の代表理事だが、ドラマでも架空の俳優組合の会長として奔走。スティーブは女性好きの明るいお調子者という役柄で、彼を演じるアイアンも似たような性格で描かれているが、それは事実？　"どこまでが本当の彼らか！？　どこまでが架空の内容なのか！？"という点も見どころだ。そして、本家の役柄ではグループ内での恋愛ゴタゴタも多かったが、実際の俳優の間でも恋愛関係アリ！？にも注目。また、番組放送開始から30年近く経った今でも俳優本人よりも『ビバヒル』キャラクターの方が知名度があることによるジレンマなど、皆それぞれ悩みを抱えて生きている姿が描かれている点は真実味がある。

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そんなリブート版の製作で最も残念なことは、出演予定だったディラン・マッケイ役のルーク・ペリーが今年3月に52歳という若さで脳卒中により急逝してしまったことだ。ディランがいてこそ！オリジナルメンバーが勢揃いなのだから、彼が不在ではポッカリと心に穴が空いてしまったようで寂しい。しかし、当初このリブート版に出演する意向がなかったブレンダ役のシャナンは「ルークが亡くなったことで、彼に敬意を表す意味でリブート版に出演しようと思ったの！」と語っているので、もし彼が出演していたら、彼女は出演しなかったのかな～と思うと複雑な気持ちだ。

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私が一番好きなキャラクターはブレンダだった。他人に影響されやすく思い込みが激しい一面もあり、両親を困らせることも多いが、情熱的でキュートだったブレンダ。私が一番好きな『ビバヒル』カップルはディラン＆ブレンダだったので、彼らが再共演するシーンを観たかったな～。ちなみにリブート版のシャナンは、スピリチュアルな人生を謳歌して、動物愛護に熱心で「まるでブレンダ！」と思わせる性格に描かれている。第1話では、昔のディランのシーンも流れて"For our friend, Luke Perry（私たちの友だち、ルーク・ペリー）"のテロップがあり、胸がジーンとしてしまう。

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前述の7人のほかに出演する懐かしい顔ぶれは...ブランドンとブレンダの母シンディ役のキャロル・ポッター、シーズン2で初登場したブランドンのガールフレンドでエキセントリックな性格のエミリー役のクリスティーン・エリス、ケリーの従姉妹ロビン役のデニース・リチャーズ、ドナのボーイフレンドで少々暴力的な性格のミュージシャン、レイ役のジェイミー・ウォルターズなど。女性3人は、オリジナルのキャラクターではなく別の役柄で登場するので、どんな役かは日本で放送されるまでのお楽しみに！

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さて、今後を期待させるフィナーレだったが、シーズン2製作はあるのだろうか？　あのキャストも登場してほしいな～！とリクエストしたい出演者が沢山いて今後が楽しみだ！