DCコミックスの史上最速ヒーローの活躍を描く米CWのDCドラマシリーズ『THE FLASH/フラッシュ』が、今年3月に更新が発表されたシーズン9をもって幕を下ろすことが決まった。米TV Lineなどが報じた。
ファイナルシーズは全13話
CWの発表によれば、来年放送される『THE FLASH/フラッシュ』シーズン9がファイナルシーズンとなり、全13話で完結するとのこと。これまでのシーズンのなかで最も少ないエピソード数となる。
製作総指揮を務めるエリック・ウォレスは、「9シーズン! 視聴者の皆さんをユーモアに溢れハートフルかつスペクタクルな旅へと導きながら、9年間、セントラルシティを守ってきました」と切り出し、関係者への熱い想いを述べた。
「今、バリー・アレンは最終レースの出走ゲートの前に立っています。毎週この素晴らしい番組を形にするため、多くの魅力ある人たちが才能、時間、愛情を注いでくれています。最終章でこの番組の素晴らしい功績を称えるにあたり、『THE FLASH』を世界中の視聴者にとって忘れられない体験にしてくれたキャスト、脚本家、プロデューサー、クルーに感謝の気持ちを述べたいです」
シーズン8の平均視聴者数は100万人強、デモレーティングは0.3(当日放送&7日以内のDVR再生を含む)で、シーズン7から32%、40%ダウンという結果。総視聴者数で見ると、CWで昨シーズン放送されたTVドラマ19本のうち4位で、デモの記録では『スーパーマン&ロイス』と同率2位だった。
シーズン9まで残ったオリジナルキャストは主演のグラント・ガスティン(バリー・アレン/フラッシュ役)、キャンディス・パットン(アイリス・ウェスト役)、ダニエル・パナベイカー(ケイトリン・スノー役)の3人で、ジェシー・L・マーティン(ジョー・ウェスト役)は米NBCの新作に出演するためシーズン8をもってレギュラーから降板した。
今年1月、グラントの契約更新が報じられたことで、シーズン9への更新は有力視されていたが、今年5月、ケイトリン役のダニエルは「新シーズンへ続くなんて、とても驚いたんです」とTVLineのインタビューで告白。「気持ち的には、少なくとも私はシーズン8で終わるつもりでいました。ですが、番組にもファンの皆さんにも感謝していますし、もっと物語が続くことを期待しています」と、シーズン8で終わりを迎える覚悟をしていたことを明かしていた。
シーズン8で終わるという空気はキャスト陣の中でも流れていたようで、5シーズンぶりに復帰したロビー・アメル(ロニー・レイモンド/ファイヤーストーム役)も、「これが最終シーズンだから戻ってきてほしい、というような話でした」と述べていた。だが、最終的にその計画は変更され、シリーズファイナルではなくシーズンファイナルとして機能するようにエピソードが書き換えられたことを、ウォレスは明かしている。
『ARROW/アロー』から始まったアローバース作品は、『レジェンド・オブ・トゥモロー』と『BATWOMAN/バットウーマン』の打ち切りが相次いで決定し、残るのは『スーパーマン&ロイス』と『Stargirl(原題)』になった。(※『Stargirl』には『THE FLASH』のキャラクターが登場している) 果たして、アローバースの未来はどうなるのだろうか。今後に注視しておきたい。
愛すべきヒーローの最後は見逃せないファイナルシーズンとなるシーズン9は、今年9月より製作開始。放送は2023年を予定している。なお、『THE FLASH/フラッシュ』はU-NEXTやAmazon Prime Video、Huluなどにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『THE FLASH/フラッシュ』THE FLASH and all pre-existing characters and elements TM and © DC Comics. The Flash series and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.