第94回アカデミー賞で3冠に輝いた『コーダ あいのうた』で助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーが、ろう学校のアメフト部を描くDisney+(ディズニープラス)オリジナルシリーズで主演を務めると米Varietyが伝えている。
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『ロック&キー』エミリア・ジョーンズ、『コーダ あいのうた』は挑戦だった
映画祭史上最高額、約26億円で落札された話題作、映画『コーダ あいのうた』。本作でルビーを演じるエミリア・ジョーンズ(『ロック&キー』)が<アメリカ式手話>で初めて演じた経験を語った。 映画『コーダ あいのうた』は、2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール!』のリメイク版。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』…
感動の実話を元にしたストーリー
2021年、ろう学校として史上初めてカリフォルニア州フットボールの頂点に立ったCSDR(カリフォルニア・スクール・フォー・デフ・リバーサイド)。高校スポーツ史上、最高のストーリーとも評された実話をDisney+がドラマ化する。チームに所属する生徒を中心に、教師や家族たちを追う内容で、この度、オスカー俳優のトロイがコーチ役で出演することが決定した。
脚本、監督、製作総指揮を務めるのは、監督デビュー作『さよならゲーム』でいきなりアカデミー賞ノミネーションを果たしたロン・シェルトン。甥のベン・シェルトンも脚本と製作総指揮として参加する。さらにトロイが出演と製作総指揮を兼任するほか、『コーダ あいのうた』共演者仲間のマーリー・マトリンも製作総指揮を務め、『リーガル・バディーズ フランクリン&バッシュ』のケヴィン・フォールズや『コミ・カレ!!』のゲイリー・フォスターとラス・クラスノフ、『ジ・オフィス』出演のレイン・ウィルソンなども製作総指揮に名を連ねる。
制作会社ABC SignatureはCSDRとパートナーシップを結ぶほか、カルフォルニア州の教育部門も企画開発に協力する。俳優のみならず脚本や製作チームなども、聴覚障がいのコミュニティのアーティストを積極的に起用していく予定だという。
「聴覚障がいのコミュニティには豊かな歴史がたくさんある」
男性ろう者として初めてアカデミー賞を受賞し、より高い注目を集めるようになったトロイ。受賞後のVarietyのインタビューでは「聴覚障がいのコミュニティには豊かな歴史がたくさんある。悲劇もあれば、成功もあるけれど、これらの話を誰も知らない。長いこと無視されてきた。このストーリーテリングの宝の山が実を結ぶようにしたい」と話していた。
トロイのオスカー受賞演技に注目の映画『コーダ あいのうた』はAmazon Prime(アマゾンプライム)にて見放題配信中。また、Disney+で配信中の『マンダロリアン』などでもトロイの素晴らしい表現力を堪能できる。(海外ドラマNAVI)