『スーパーマン&ロイス』がアローバースと繋がりが希薄だった理由とは?

シーズン3の製作も決定しているDCドラマ『スーパーマン&ロイス』は、『THE FLASH/フラッシュ』をはじめとする他のアローバース(The CWverse)シリーズとの繋がりが希薄だが、その理由をショーランナーが明かしている。

『スーパーマン&ロイス』は、『SUPERGIRL/スーパーガール』に登場したスーパーマン/クラーク・ケント(タイラー・ホークリン)とロイス(エリザベス・トゥロック)を主人公にしたシリーズ。

舞台が大都市メトロポリスから田舎町スモールビルへ移ったため、他のDCシリーズとの関連性が徐々に薄くなったのかと思いきや、その方向性はショーランナーのトッド・ヘルビングが最初から望んだという。米TV Lineのインタビューで次のように説明している。

「シーズン1の間にDCと話をして、そのときに(『スーパーマン&ロイス』をアローバースから切り離す)決断を下しましたが、そのことをシーズン2の終わりまで公表できなかったんです。だから、(過去のインタビューで)様々な質問を受けたとき、自分たちが何をしているかは分かっていたけれど、それについて話すことができませんでした。自分としては少し不満を感じましたが、DCの立場はよく理解できます。ですから、これで一件落着です。

私は最初からスーパーマンという作品に自分たちの印(しるし)を刻みたいと言ってきました。それは、アローバースから遠ざけることを意図したわけではありませんが、多くのアローバース作品が悲しいことに放送されなくなったため、それが正しいことのように感じました」

(※ここからはシーズン2の物語に言及しているのでご注意ください)

『スーパーマン&ロイス』がアローバースと繋がりが希薄だった理由とは?

ということは、『スーパーマン&ロイス』が、シーズン9へ更新された『THE FLASH』や『Stargirl(原題)』シーズン3とクロスオーバーすることはないのだろうか? その点については、『スーパーマン&ロイス』シーズン2最終話で、ロイスの父親で軍人のサム・レインが孫たちに向けて発した、「地球にいるスーパーヒーローは、お前たちの父親だけだ」という言葉に集約されていると言えそうだ。

また、ヘルビングが言及したようにCWのDCドラマは、『ブラックライトニング』、『SUPERGIRL』、『レジェンド・オブ・トゥモロー』、『BATWOMAN/バットウーマン』が立て続けにキャンセルされており、今後は過去に製作されたような大規模なクロスオーバーエピソードは期待できないだろう。よってヘルビングが計画したように、『スーパーマン&ロイス』は引き続き独立したシリーズとして物語が描かれることになりそうだ。

すでにシーズン3へ更新されている『スーパーマン&ロイス』。日本では、9月7日(水)よりブルーレイコンプリート・ボックスが発売予定

(海外ドラマNAVI)

Photo:『スーパーマン&ロイス』SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and © DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.