『LOST』のジャック・シェパード役で知られ、長らくハリウッドから距離を置いていたマシュー・フォックス。その理由がついに本人の口から明かされたとTV Lineが伝えている。
マシュー・フォックス、俳優としてのバケットリストが理由だった
『トマホーク ガンマンvs食人族』や『ワールド・ウォー Z』以来およそ10年もの間、俳優業から離れていたマシューだがPeacockのスリラーシリーズ『Last Light(原題)』でドラマ界に戻ってくる。
一度、業界を離れ、再び戻ってきた理由について同作のワールドプレミアが行われたモンテカルロ・テレビ祭で「僕の頭の中にビジネスで成し遂げたいことのバケットリストのようなものがあったんだけど、2014年に映画『トマホーク ガンマンvs食人族』をやってバケットリストを埋めることができたように感じた」と明かした。「西部劇がやりたかったんだ。(この映画は)すごく奇妙だけど、西部劇なんだ。だからやりたかったことができたと感じたんだ」
『トマホーク ガンマンvs食人族』はB級感漂うタイトルとは裏腹なハードボイルド・ウェスタン。『ブルータル・ジャスティス』のS・クレイグ・ザラー監督の元に、カート・ラッセル(『クリスマス・クロニクル』)やパトリック・ウィルソン(『FARGO/ファーゴ』)、そしてマシューといった豪華キャストが集った。
風変わりな西部劇へ出演することが、キャリアにおける目標の一つだったとは意外だが、業界から距離を置いた理由には、家族に関する理由もあるようだ。1992年にイタリア人モデルのマルゲリータ・ロンチと結婚し、子ども二人を育てているマシュー。「僕の人生であの時、子どもたちの年齢的に家事育児にちゃんと参加する必要があると感じたんだ」と、家族との時間を優先することを決意したという。「僕はしばらく仕事に集中していて、妻が完璧に家庭を回してくれていた。だけど、家にいるべき時だと感じた。ビジネスから引退して、僕にとって個人的な音楽や執筆といったような他のクリエイティブなことに取り掛かる時と感じたんだ」
久々のドラマシリーズ『Last Light(原題)』
そんなマシューの久しぶりの復帰ドラマ『Last Light(原題)』では主演に加えて製作総指揮も担当。復帰を決断した背景にはまたしてもバケットリストが関わっているという。「バケットリストには製作総指揮を務めることも含まれているんじゃないかと思い始めた。今まで一度もやったことがない。『Last Light(原題)』に関われるチャンスが訪れたから試してみたかった。しかるべき時だったと感じるよ」
実は、マシューが業界を離れたのは、女性バス運転手への暴行の容疑をかけられた時でもあった。本人は容疑を否認し最終的には不起訴になったが、波乱の日々だったことは間違いない。製作への意欲もみせるマシューが、久しぶりにどのような演技をみせてくれるのか注目が集まる。『Last Light(原題)』の日本でのリリース日は未定。(海外ドラマNAVI)
Photo:マシュー・フォックス©AVTA/FAMOUS