『ベター・コール・ソウル』キム役レイ・シーホーン、次こそエミー賞にノミネートされるべき

『ブレイキング・バッド』のスピンオフドラマ『ベター・コール・ソウル』ではこれまでに、ボブ・オデンカーク(ソウル・グッドマン役)、マイケル・マッキーン(チャック・マッギル役)、ジョナサン・バンクス(マイク・エルマントラウト)、ジャンカルロ・エクスポジート(グスタボ・“ガス”・フリング役)がエミー賞にノミネートされている。しかし、キム・ウェクスラー役のレイ・シーホーンは未だノミネートされておらず、米Hollywood Reporterは今回こそはされるべきだと述べている。

キムを演じるレイは、彼女の内なる倫理的葛藤と自己発見の旅を描くことで、それらの大きな疑問に対する答えを現実的かつ感情的にサスペンス満載のものにしている。

特にシーズン6の前半では、パトリック・ファビアン演じるハワード・ハムリンに対する手の込んだ長丁場の詐欺を働き、プロボノ裁判のプラットフォームを拡大しようとするキムの精神が並行して描かれていた。

レイのエミー賞ノミネート&受賞の最大の障害は、彼女のカテゴリーにあるのではないだろうか。ボブ演じるソウル無しでは本作は成り立たないが、キムがいなかったら中核となるキャラクターもいない。レイを主演女優のカテゴリーにするべきかどうか悩ましいと思う視聴者は、シーズン6の第4話「ピンチはチャンス」を見てほしい。

同エピソードはレイの監督デビュー作で、煮えたぎるような緊張感と完璧に演出されたビジュアルコメディの融合、そしてジョナサン扮するマイクとの初共演で、素晴らしい演技を披露しているからだ。

ソウル・グッドマンをはじめ、『ベター・コール・ソウル』に登場するほとんどのキャラクターは、本家『ブレイキング・バッド』でその未来がすでに分かっている。しかし、本作の中心人物であるキムは分かっていない。視聴者はそのうち、キムが『ブレイキング・バッド』に登場しない理由を知ることになるになるだろう。

(海外ドラマNAVI編集部)

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Photo:『ベター・コール・ソウル』©Greg Lewis/AMC/Sony Pictures Television